失敗の経験こそ「人生の宝物」

仕事でもプライベートでも、数多くの失敗を繰り返してきました。でも、その失敗があるからこそ、悔いの無い人生を過ごせてきたと感じています。

写真AC:編集部

日本の従来の教育では、失敗をしないことが大切とされてきました。学校の成績は減点法で評価され、大きなエラーをしないことが高い評価につながっていたのです。

日本の会社も同じです。このような評価方法だと、一度大きなミスをしてしまうとその時点で評価が下がってしまい、そのご挽回するチャンスが無くなってしまうことになります。

だから、私のような出来不出来の「ブレの大きな人」は、例え大きな成果を上げられても、それまでのマイナスの評価によって、高い評価を得ることはできませんでした。

このような評価体系だと、多くの人は失敗のリスクを恐れ無難な行動しかしなくなります。体操やフィギュアスケートで難易度の高い技を封印して、安全策でポイントを稼ごうとするようなものです。安全運転で評価は高まるかもしれませんが、そこからは限界に挑戦しようというチャレンジスピリットは生まれません。

私は、失敗の経験こそ「人生の宝物」だと思っています。

失敗を繰り返す中で、ブレイクスルーが生まれ、新しいフロンティアが開拓されていく。現状にあぐらをかいて、その場所に安住したり、リスクを取らずに確実にできることだけをやっていると、確かに失敗はないかもしれませんが、大きな成功の喜びもありません。

成功者とは失敗しない人ではありません。失敗しても、成功するまで絶対に諦めない精神力を持ち続けられる人のことです。

「内藤さんは、この先何を目指しているのですか?」と聞かれることがあります。確かに、今更リスクを取る必要は無いのかもしれません。しかし、目の前にある新しいチャンスを見ると、リスクを取ってチャレンジしたいという気持ちが湧いてくるのを抑えることができないのです。

「失敗するのは格好悪い」と思うのは、人からどう思われるのかを気にしているからです。そうではなく、自分が何を本当にやりたいのかを判断の軸にして、これからも自分のやりたいことを続けたい。だから、これからも失敗を繰り返したいと思っています。

■ 毎週金曜日夕方に配信している無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスとお名前を登録するだけで、お金の不安を解消するための具体的な方法をご紹介します。

■ 「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計19万部となった「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年5月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。