仕事でもプライベートでも、数多くの失敗を繰り返してきました。でも、その失敗があるからこそ、悔いの無い人生を過ごせてきたと感じています。
日本の従来の教育では、失敗をしないことが大切とされてきました。学校の成績は減点法で評価され、大きなエラーをしないことが高い評価につながっていたのです。
日本の会社も同じです。このような評価方法だと、一度大きなミスをしてしまうとその時点で評価が下がってしまい、そのご挽回するチャンスが無くなってしまうことになります。
だから、私のような出来不出来の「ブレの大きな人」は、例え大きな成果を上げられても、それまでのマイナスの評価によって、高い評価を得ることはできませんでした。
このような評価体系だと、多くの人は失敗のリスクを恐れ無難な行動しかしなくなります。体操やフィギュアスケートで難易度の高い技を封印して、安全策でポイントを稼ごうとするようなものです。安全運転で評価は高まるかもしれませんが、そこからは限界に挑戦しようというチャレンジスピリットは生まれません。
私は、失敗の経験こそ「人生の宝物」だと思っています。
失敗を繰り返す中で、ブレイクスルーが生まれ、新しいフロンティアが開拓されていく。現状にあぐらをかいて、その場所に安住したり、リスクを取らずに確実にできることだけをやっていると、確かに失敗はないかもしれませんが、大きな成功の喜びもありません。
成功者とは失敗しない人ではありません。失敗しても、成功するまで絶対に諦めない精神力を持ち続けられる人のことです。
「内藤さんは、この先何を目指しているのですか?」と聞かれることがあります。確かに、今更リスクを取る必要は無いのかもしれません。しかし、目の前にある新しいチャンスを見ると、リスクを取ってチャレンジしたいという気持ちが湧いてくるのを抑えることができないのです。
「失敗するのは格好悪い」と思うのは、人からどう思われるのかを気にしているからです。そうではなく、自分が何を本当にやりたいのかを判断の軸にして、これからも自分のやりたいことを続けたい。だから、これからも失敗を繰り返したいと思っています。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年5月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。