障害者差別のレッテルを初めて貼られて驚いた

早川 忠孝

普段は真面目な投稿をされておられる学究肌の人でも、ちょっと感情的になって言わずもがなのことをされてしまうのかな、と思うようなことがあった。

議論がなかなか噛み合わないので、思わずレイシスト呼ばわりをされたと思うのだが、多少の予断や偏見が混じっていたのかも知れないが、世間で言ういわゆるレイシストと在EU宇宙人のおたまじゃくしさん(編集部注・早川氏ブログのコメンテイター)とは明らかに違う。

EUで教育を受けている一学生から見ると、日本では子どもの人権が十分尊重されていないように見える、日本は世界の基準からみると人権後進国ではないのか、という問題提起だったと思う。

日本に死刑制度があることをもって日本は人権後進国だと非難するEUの法律家がいるくらいだから、おたまじゃくしさんが特に偏見を持って日本や日本の文化を見ている、というわけではない。

レイシストという表現は、明らかに適当でない。

私が昨日書いた「国会議員の介助の費用は、れいわが持つべきじゃないかな」と記事を読まれた方が、「早川氏の主張は障害者差別」という記事をアゴラに書かれていた。

これまで逆神と呼ばれたことは何度かあったが、障害者差別というレッテルを貼られたことは初めてである。

へー、この程度の指摘でも障害者差別だ、と受け止められる方が世間にはおられるんだ、と驚いたところである。

重度障碍者の国会議員の議員活動を十全に果たしていただくための必要な配慮をする責務はもっぱら社会の方にある、という認識が根底にあるのだろう。

まあ、私を差別主義者だ、などと批判されているわけではなさそうなので、読み流し、聞き流しにしておいた方がいいのかも知れないが、結構重要な問題提起なのかも知れないので、後日のためにこの一文を書いておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年7月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。