新興勢力が台頭するには、ガチンコ単独路線を貫くこと。山本太郎氏は都知事選へ?

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日は月刊誌から取材を受け、「れいわ新選組旋風」を中心に先の参院選についての振り返りをしながら、ライターさんと今後の情勢について雑談をしておりました。

昨日のブログでも取り上げたように、野合を繰り返す既存野党に有権者は飽き飽きしており、その「現状不満層」が新興勢力に流れ込んでいますし、また参院選・東京選挙区では私にも流れてきていたと思います。

自分の過去ログを見返していると、「候補者調整は有権者の選択肢を奪うことに他ならず、有権者に失礼である」という内容の記事が発掘され、我ながら良いこと言ってるなあと感じたところであります(!)。

参考過去記事:
やっぱり「選挙区(候補者)調整」は有権者を馬鹿にしてたと思う

翻って、今回の参院選で躍進したれいわ新選組が(維新もですけど)この勢いを持続するとしたら、やはり「野党共闘」に取り込まれるのではなく、独自路線を堅持してことが極めて重要になるのではないでしょうか。

「そこそこの議席を取る」「与党を苦しめる」ためには、反自民という勢力でまとまった方が良いのかもしれませんが、昨日も述べた通りそれでは実は現政権を延命させるだけです。

本気で政権交代を狙うのだとすれば、最初は大きく伸長しなくても、単独路線を貫くこと。

それで公言通り、衆院選全選挙区で候補者を擁立したら、小選挙区で勝つことはできずとも「現状不満層」の票をかき集めてかなりの数の比例枠を獲得することができるでしょう。

そこそこ数が多いけど、自分たちの保身だけで本気で政権交代をする気がない野党連合より、数は少なくとも「本気で首を取りにきている」少数野党の方が自民党にとって脅威だし、有権者の期待も集まると思います。

そんなことを諸々と考えていくと、やはりいま自由な立場にある山本太郎氏が来年の都知事選挙に出ない手はないよな…と感じるところです。

(写真は前回都知事選の模様)

順当に行けば衆院選は都知事選の後になるでしょう。「れいわ新選組」の名前を衆院選前にもう一度轟かせるためには、都知事選ほどふさわしい舞台はありません。

これまで東京選挙区で活動してきた山本氏が都知事選に出ることにはそれほど違和感はありませんし、

れいわ新選組と山本太郎氏論・ポピュリズムとリアリズムの狭間で(平河エリ)

国会ライターの平河エリ氏が分析するように、山本太郎氏の支持者は「目的のために手段を選ばないこと」を好意的に受け止めているわけですから、出馬に対して大きなリスクはありません。

負けても「れいわ」の名が轟く、勝てばもちろん歴史的大勝利。

残り11ヶ月となった都知事選に向けて、各党の思惑は加速していきます。

小池氏FB、れいわ新撰組FBより:編集部

東京維新にとっても都知事選・都議選は一つの天王山。周りの動きにも注視しながら、有権者の期待に応えるための準備をしていきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年8月24日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。