内閣府「人工知能ホスピタル」プロジェクト⑥

2019年10月08日 06:00

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診療現場で一番多いクレームは、待ち時間です。予約時間に行ったのに待たされるというものです。来院時にブザーを渡して、時間が来るとブザーを鳴らして呼び出す病院もありますが、持たされたブザーがいつ鳴るか分からないと、うかうかとトイレにも行けません。

今は多くの方がスマートフォンを持っていますので、そこに「すみません・10分遅れています」「20分遅れています」とメッセージを送ることができれば、患者さんのストレスは全く違うと思います。患者さんは前の患者さんの診察の都合で遅れる可能性があることは十分理解していると思いますので、簡単な連絡でストレスが軽減できるのではないでしょうか?

また、支払いを待つのも結構時間がかかるようです。私の大学の知人が言っていましたけれども、「私でも1時間待たされるんです」と。キャスレス社会の推進が謳われていますが、病院でも導入すれば、患者さんは待たなくていいのではと思います。それから薬局にも処方情報を送れば、診察が終わればすぐに電車で帰って、自分の最寄り駅の近くの薬局で薬を受け取ることができるようになると思います。

しかし、病院が薬局を勝手に指定してはいけないことになっていますので、患者さん自身と薬局との情報のやり取りが必要です。震災時のバックアップの意味も含めて、病院やクリニックが患者さんに処方内容をスマートフォンに送ることができれば、もし、大震災が起こっても、その患者さんがどんな薬を飲んでいたのかはスマートフォンで確認することができるので、医療の不連続性を避けることができると考えています。


編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2019年10月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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中村 祐輔
医学者、内閣府SIPディレクター

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