【まとめ】今さら聞けない!森ゆうこ質問騒動とは?

2019年10月20日 06:01

国民民主党の森ゆうこ議員の質問通告遅延をめぐる騒動は、野党調査チームが松井孝治氏がツイッターで公開した15日の参院予算委の議事進行に関する文書を「情報漏洩だ」とし、内閣府に提供者のツイッターアカウントの特定を求めるまでに発展した(参照:池田信夫「ゴロツキ野党議員はなぜ暴走するのか」)。

だが、そもそも事の発端や問題の本質はどこにあったのだろうか。先週早々に発生した割にマスコミ報道が断片的で、ネットの動きもスピーディーだったため、「そもそも」を知りたい読者も多いと思われるため、改めて経緯をおさらいしてみたい。

国民民主党サイトより:編集部

台風19号の上陸前夜の11日、「森ゆうこ議員の質問が来ないので答弁が作れず、家に帰れない」と、ツイッターなどで官僚を名乗る匿名アカウントによる怒りの告発が相次いだ。これに対し、森氏も「質問通告は提出期限に出した」と反論。ツイッターを舞台に“政官バトル”の火蓋はここから切られた。

匿名アカウント
なんで16:30に出したなんて嘘つくんですか?
そんなに霞ヶ関の役人が憎いですか?

じゃあ、今日の20時30分になってようやく私たちが受け取ったあなたの「質問要旨暫定版」はなんですか?

「あなた」が、どの大臣に質問するかも明らかにしないから、内閣総務官室の人たち「だけ」が質問取りに来たわけでしょ?

森議員
分かりません。
内閣総務官室のみなさんだけが、直接来室されたことは確かです。
他の省庁からは特段お問い合わせもありませんでしたので、質問通告は無事に届いたものと思います。
また、「暫定版」なるものはお出ししていません。

当然、質問大臣の名前を書いた「質問通告」を提出しています。 

匿名アカウント
その言い分が仮に本当だったとして、何時だったか?って話です。
あなたの記録なら16:30?
証拠ありますか?

このやりとりを客観的に見ていた政治家やジャーナリストの発信も参考にすると、以下のことがうかがえる。

こうした経緯があったことも踏まえ、参議院議員の音喜多駿氏は13日の時点で森氏による「質問通告」ペーパーの公開を提案しており、またツイッター上では「一般人やマスコミが情報開示請求をしてみては?」などと議論され始めていた。

森氏、原口氏らの「逆ギレ」で泥沼化

だが16日の記者会見以降、森氏や原口国対委員長らが「情報漏洩」「民主主義への挑戦」などと主張し始め、そのような動きに対し「開示を求められると都合が悪いからでは?」「問題のすり替えだ」などと批判が噴出している。

ツイッターでも著名人や政治家から、「なぜ国民民主党は逆ギレしているのだろうか」「馬鹿なの?漏洩して何の問題があるの???」「そもそも質問通告の情報が表に出て何が問題なんでしょう?」「結局、質問通告嫌がらせをバラされた事に対する逆切れって事ですかね」と呆れる声が上がっている。

しかし、原口氏らの「暴走」は止まらないどころか悪化する。同じ会派を組む立憲民主党と合同で調査チームを立ち上げ、18日には自民党の森山国対委員長に事実解明と今後の質問通告の持ち方について協力を求めた(参照:国民民主党サイト)。

森氏、原口氏は情報漏洩や違法性を主張しているが、同日、北村規制改革担当相は「内閣府から通告内容が漏えいした事実はないと確認している」と一蹴。原英史氏が、予算委に出席を打診されたことを関係者に伝えたことについても「質問通告を受けた私人が内容等を第三者に伝えることについては、特段の定めはない」と述べた。

記者会見する北村氏(政府インターネットテレビ)

これにより、森氏、原口氏らの主張は根拠を失ったことになるが、それでも内閣府に対して松井孝治氏に情報を提供した人物のツイッターのアカウントを特定するよう内閣府に要求しており、徹底抗戦の構えは崩していない。このまま泥沼化すれば、霞が関の現場職員や国民の反発を呼びそうだ。

“ラスボス”小沢氏の陰もチラつく展開

前述の安積氏の記事によれば、逆ギレ記者会見の開催も玉木代表には知らされてなかったといい、事実であれば、党のガバナンスが問われかねないほどの混迷を見せている。

18日には、森氏を引き連れて自由党から国民民主党に合流した小沢一郎氏が、事務所ツイッターを通じて参戦。「国会議員が通告した質問内容が事前に行政から部外者へ漏えい、その内容が広まり、ネットを通じて集中攻撃される。安倍政権は行政の倫理観を完全に腐らせた」と森氏を側面支援した。

数々の政変劇を作り出してきた小沢氏の影もちらつき始めたことで、党の行方にも危うさが表面化してきた。

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