蓮舫氏の携帯番号は何千人も知っているはず

八幡 和郎

立憲民主党の蓮舫副代表は、首相主催の「桜を見る会」に飲食物を提供していたケータリング会社に関する政府側とのやり取りの中で、自身の携帯電話番号や調査内容が第三者に漏洩した疑惑があると政府に調査を要請したそうだ。

立憲民主党サイトより:編集部

資料請求をしたら、同社CEO(最高経営責任者)を名乗る男性から蓮舫氏の携帯に着信があり、直接、説明したい旨のメッセージが留守番電話に残っていたので、「私、この人、知りません。面識もありません。当然、携帯も教えていない」、「あまりにも怖い。調べたことが民間の方に漏洩されている。国民民主党の森裕子議員の質問通告がSNSでさらされたのと全く同じ構造だ」と語ったそうだ(産経新聞など)。

しかし、蓮舫さんの携帯電話番号を知っている人はかなりいるのではないか?おそらく千人はくだるまい。そういう場合に、あちこち聴いてまわったら、それを手に入れることはそんなに難しくないと思う。

家族にしか教えてないような人ならともかく、国会議員は仲間や支持者、マスコミ関係者などに携帯番号をあちこち教えているだろうし、そうでなくとも、自分で電話したときの着信記録で教えたつもりでなくても残るものだ。

それをあたかも漏洩とかいって疑惑扱いするのはデマゴーグというべきだ。それなら、人に携帯番号なんぞ教えるなと言いたい。

自宅の場所はセキュリティもあるがそれと同じものでもない。もちろん、携帯電話番号をネットで公開したりしたらまずいだろうが、たまたま人から電話番号を聞いて電話するのは、社会通念上、許されないのだろうか?

八幡 和郎
八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授