書評『韓国人のボクが「反日洗脳」から解放された理由』

2019年12月20日 16:01

著者のWWUK(ウォーク)氏は韓国生まれの韓国人だが、現在日本国籍を取得するために動き回っているそうだ。職業はYoutuber。私が彼の存在を知ったのは、雑誌『WiLL』に何度か登場されていたからだった。本書は、韓国人に生まれた著者が何故、日本を好きになったのかを振り返る、一種の自伝的な内容になっている。

小学校入学と同時に「独島(竹島のこと)は我が領土」という類の歌を歌わされ、過剰な反日教育を受けるという。

WWUK氏は、それほど熱烈な反日感情を抱いていたわけではなかった。しかし、別に親日的な感情を抱いていたわけでもなかった。そんなWWUK氏に転機が訪れるのが、高校時代、オーストラリアに留学したときだった。面白い話だが、WWUK氏はともに留学に来ていた日本人たちと非常に親しくなり、知らず知らずのうちに日本語まで習得してしまったという。韓国で教えられてきた日本人のイメージと実際に会った日本人のイメージが異なり、衝撃を受けたという。

すっかり日本が好きになったWWUK氏は日本の大学に進学し、今でも日本に暮らしている。こうした一つ一つの細かな逸話も面白いのだが、私が一番驚いたのは、「VANK」というネット組織の存在だった。

正式な名称はVoluntary Agency Network of Korea。

活動内容は「日本海」と呼んでいる企業等があれば、「東海」と呼ぶように数の力で圧力をかけたり、文在寅政権を支持するような内容の投稿をしたりすることだ。反日左派のネット集団と捉えればわかりやすいだろう。この人々の影響力について語られている点が非常に興味深かった。

他にも色々と面白いことが書かれているので、お勧めの一冊です。

動画で解説しているので、是非ご覧ください。

岩田 温  大和大学政治経済学部講師
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院修了。専攻は政治哲学。著書に『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)『人種差別から読み解く大東亜戦争』『「リベラル」という病』(彩図社)、『逆説の政治哲学』(ベスト新書)、『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『流されない読書』(扶桑社)などがある。ブログ『岩田温の備忘録

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑