新型肺炎:今こそ果断な決断を!取り返しつかなくなるぞ!

2020年01月30日 16:00

日本でも新型コロナウイルスの感染が確認され始めました。
昨日、午前の段階で7人の感染が確認されました。
ここ数日の間での大きな変化は“人から人に感染した”ということです。

これまでの日本国内での感染者は、武漢在住の中国人が日本に観光へ来て、体調不良で病院を受診し判明したなど、武漢からの訪日客でしたが、渡航歴のない日本人にも感染が確認されました。

日本国内で確認された感染患者数
武漢から訪日した人 6名
渡航歴のない日本在住者 2名
※1月29日19時ごろ新たに1名の日本在住者への感染が確認されました

最初に日本国内での感染が確認されたのはバスの運転手さんでした。この運転手さんは1月8日から11日まで、武漢から来た観光客を乗せて大阪から東京方面にバスを運転して移動していました。また12日から16日も、東京方面から大阪に別の武漢から来た観光客を乗せて走っていたそうです。また途中で数県に立ち寄っていることも確認されています。乗客はそれぞれ約30人ずつあわせて60人が大阪や東京などの間観光地をいくつか寄りながら移動しているわけですね。

このバスの運転士さんが最初に武漢の人と接触したのは1月8日で、それ以降、この男性との接触者が104人、そのうち濃厚接触者が22人いることがわかっています。またバスに乗車していたバスガイドさんも感染していることが昨夜発表されました。こちらのバスガイドさんはバス運転手さんの濃厚接触者の中の1名でした。

もうすでに武漢に帰国した観光客60人の人たちがどのくらいの人たちと接触したのかは把握できていません。こうなると怖いのは、すでに日本国内で他にも感染者がいるかもしれないということです。というのもこのバスの運転士さんによると、「乗客に肺炎症状がある人は見られなかった」と言うことです。もしそうであれば、潜伏期間中だったのかもしれません。

その間、観光客と接触をしている可能性が、ホテルのスタッフやお土産物屋さん、観光地でたまたま居合わせた人などがいるでしょう。しかし運転手さんと同様に何も気づかないまま接してるはずです。その人たちが仮に感染をしているとすると、またその人たちも別に肺炎の症状が出てなければ、人と接して、すでにその人にうつしているかもしれません。

2002年から2003年にかけて大きな問題になったSARSですが、これは2002年11月16日の最初の発症から5ヶ月で3389人に感染、半年で8681人が感染しました。ところが今回の新型コロナウイルス肺炎は、武漢での最初の発症が12月8日、2ヶ月を待たずしてすでに6000人の感染者が世界で確認されています。その意味で感染力がその意味で感染力が極めて高いということで、SARSの8681人を近日中にも超えるかもしれないわけです。おそらくこれから先の感染者数の増大は緩やかに増えるんではなくて、比較級数的に増えるでしょう。

日本政府は今回の新型肺炎を、感染症法の「指定感染症」と、検疫法の「検疫感染症」指定するための政令を閣議決定しました。今後、様々な措置がとられていくことになりますが、こういうときはもう“最悪の事態を想定して最悪にしない”ことですね。

指定感染症・検疫感染症に指定されると下記のような措置が取れます。

感染症法に基づく主な措置
隔離(検疫法)
停留(検疫法)
検査(検疫法)
入院の勧告・措置
就業制限
健康診断受診の勧告・実施
死体の移動制限
汚染された場所の消毒
健康状態の報告要請
外出自粛要請
など

隔離などは強制的にすることもできますが、しかし強制するかどうかは日本政府の判断です。

私、はっきり言いますが最悪の事態にしないために政府は強制隔離などを果断に判断すべきだと思います。そして日本人国民はその決定に我々は文句を言わないこと。そうした覚悟が国民にも求められます。

それくらいやらないと、日本が新型コロナウイルス肺炎の蔓延国になってしまいますよ。そうなればオリンピックどころではなくなり、日本が「オリンピックを中止します」と言う前に、他の国が日本に「オリンピックを中止しろ」ってなってしまいますよ。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年1月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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