連載④ GIGAスクール構想とアクセシビリティ

2020年07月17日 06:00

写真AC/ 編集部

文部科学省がGIGAスクール構想を推進している。同省は次のようにアピールしている。

  • 11端末は令和の学びの「スタンダード」
  • 多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、子供たち一人一人に公正に個別最適化され、 資質・能力を一層確実に育成できる教育ICT環境の実現へ

GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクールを実現するにはネット環境、11台端末といったハードウェアとともに、コンテンツをクラウドに載せ、それを学校で自由に利用する仕組みを作る必要がある。行政システムのネット接続を禁止する条例のある地方公共団体では、GIGAスクールを例外扱いするために審議会等議決を経なければならない

令和元年度補正予算で、小中学校を対象にネット環境の構築と、小中学生の一部への11台端末の配布を国費補助する仕組みが出来上がり、令和2年度補正予算で全校・全児童生徒へと構想は急激に膨れ上がった。

受け手にあたる教育委員会にとっては寝耳に水で、戸惑いも多いそこで支援ために、一般社団法人ICT CONNECT 21が「GIGA HUB WEB」を立ち上げた。このサイトには、地方公共団体の調達情報から始まり、多様な情報が掲載されている。「TIPS」には、Q&A載っている

僕は教育における情報通信(ICT)の利活用促進をめざす議員連盟アドバイザーを務めている。これからの時代を生きる子供たちには、情報を活用する能力は必須であると考えているからだそこで、ICT CONNECT 21に参加し、GIGA HUB WEB協力することにした。

しかしGIGA HUB WEBICT CONNECT 21本体、アクセシビリティへの取り組みまだ弱い。文部科学省は「多様な子供たちを誰一人取り残すことなく」と言っているのだが

昨日の記事にも書いたように、平均すれば1クラスに障害を持つ子どもが34人在籍している。しかし、アクセシビリティへの対応が不足する教育コンテンツが存在する。これも改善課題である。

アクセシビリティに対応してGIGAスクールが構築されるためには、ハードウェアについてもコンテンツについても課題が多い。僕は、ICT CONNECT 21で、この点について発言を続けていく。

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山田 肇
ICPF理事長、東洋大学名誉教授

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