洋の東西を問わず--池尾和人

2009年08月14日 10:37

マンキューのブログで紹介されていたロゴフ・ハーバード大学教授の論説を読んでみた。私なんかは,ロゴフ的な見方に共感するけれども、米国の大勢はそうではないというのがロゴフの判断で、次のように書いている。

Deep down, our leaders and policymakers have convinced themselves that for all its flaws, the old system was better than anything we are going to think of, and that simply restoring confidence will fix everything, at least for as long as they remain in office.

[池尾・仮訳]内心では、われわれの指導者と政策担当者は、次のように自分たち自身を信じ込ませている。すなわち、古いシステムは、その欠陥にもかかわらず、われわれが検討しようとしているいかなるものよりもましである。そして、コンフィデンス(自信、信認)さえ回復すれば、(少なくとも彼らが職に留まっている間は)すべては解決される。


こんな風に考えたがる傾向というのは、根強くあって、日本でもやはりそうなんだろうね。旧リフレ派をはじめとして、「構造改革なんか不要だ。なぜならば、日本の古いシステムは、その欠陥にもかかわらず、われわれが検討しようとしているいかなるものよりもましだから。」という主張を実質的にしている(あるいは、信じている)輩には事欠かないからね。

でも、その帰結は、ロゴフによれば、

Within a few years, western governments will have to sharply raise taxes, inflate, partially default, or some combination of all three.

[池尾・仮訳]数年以内に、欧米の政府は、税金を急激に引き上げるか、インフレを起こすか、部分的にデフォルト(債務不履行)するか、これら3つの何らかの組み合わせをとるしかなくなるだろう。


本当に、人ごとじゃないよね。

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