TV White Spaceでガラパゴス再び

2009年09月23日 09:46

  IEEE802WGにおけるTV White Spaceに関係する標準化議論が、具体的になりつつあります。

 米国では、 昨年 FCCがPart 15 Subpart H Television Band Devices rulesを示し、英国 Ofcom (UK)やカナダでは、ディジタルデバイド対策としての利用を検討してます。 また、 EUもこの利用についての協議をはじめています。

 IEEE802WGは、政府のルール制定基幹ではなく学術研究者や専門家の個人の集合体ですが、そこで制定される標準が、デファクトスタンダートとして,産業的な競争力を持つ事は,既に我々は充分に知っています。
 今、私の参加している802.11 TV White Spaceのワーンキンググループでは、標準化プロジェクトとしてスタートするために必要なPAR(Project Authorization Request) と 5 Criteria (Broad Market Potential/Compatibility/Distinct Identity/Technical Feasibility/Economic Feasibility)の策定についての議論がはじまっています。
 これ以外に、IEEE802.22、IEEE1900.4a、ECMAでも、標準化にかかわるプロジェクトがスタートされています。

 ここで重要なことは、各国の状況により、その利用形態や免許方針などは違うわけですが、米、英、カナダ、ECなどでは制度、方針が監督官庁から示されたり検討がはじまっており、これらの情報を受けてIEEEなどの民間ベースでの標準化が動き出していると言う点です。

 実際にワーキンクグループでは、FCC以外のOfcomやカナダ、ECの状況も、インプットされて議論の検討対象になっているわけですが、日本については、まったく情報もなく、また議論の対象にもなっていません。

 これは、総務省にとって、IEEEが国を代表する標準化機関ではないという認識があるという面と、日本の産業界もこういう標準化の策定に、自ら参加して競争優位性を得ることに積極的ではないという背景があるように思われます。
 日本からの参加者は、情報収集をしているのがメインですから、発言もなければ発表も無いのが現状です。

 日本では、電波産業界(ARIB)という国内標準化団体があるのですから、このあたりがもっと積極的に参加して、標準化の中に日本の情報をインプットしていけば、仮にその使途やルールに違いがあっても、標準のScopeに入るわけです。 このままでは、ひたすら蚊帳の外になって、ここでもガラパゴス化が進のではと危惧しています。

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