対中貿易を考えた時の通貨の流れ - 小谷 まなぶ

2009年11月24日 08:21

 私は、国際貿易を行っている都合上、常に為替の変動について、非常に興味を持っています。その中で、日本と中国との取引を行なうにあたり、お金の流れがどうなっているか話をしたいと思います。
 中国の基軸通貨は、アメリカドルです。対中国取引で通常使われる通貨は、アメリカドルになります。
  


 例えば、日本の企業が、中国の企業から商品を購入したいとします。その支払いは、日本の銀行から、電信送金で、アメリカのニューヨークの銀行に送られ、日本円をアメリカドルにして中国の銀行にドル送金されます。海外送金に関しては、アメリカの中継銀行を通して、中国に送金されるようになっています。
 日本は、中国から物を買うのに、直接、日本円では買えないことになっています。それは、日本円は、中国から見て基軸通関になっていないからです。中国との取引を実施するにあたり、常に、日本円⇔アメリカドル⇒人民元という流れで、両替をして支払いを行なっています。

  
 現在、米ドルと人民元の交換レートは、USD1=6.8人民元 というレートで安定していますが、万一、米ドルが、対人民元に対して、大きく下落することがあれば、日中間貿易で、日本の経済に関係なく米ドルの変動によって、取引の為替レートが大きく変わってしまいます。今、日本と中国の貿易取引額は、アメリカとの取引を抜いて、第一位の貿易相手国になっています。日本にとって安定的な国際貿易をおこなうためにも、日本円と中国人民元が、直接両替ができ、取引できる環境の整備というのが大切ではないかと思います。
 
 対アジア政策を考えている日本ですが、通貨ということで、アメリカから離れられないということではないでしょうか?

 

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