9つの委員会に、委員長ポスト。4年間の任期を占うポジション戦略

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

都民ファーストの会としては連日、団体からのヒアリングが続く毎日ですが、

「都議会が何をしているのか、さっぱり伝わってこないぞ!」

というご意見を伺うところです。7月23日から任期が始まりましたが、最初に127名すべての都議会議員が一同に会する臨時本会議は、8月8日に行われます。

じゃあそれまでの期間は、都議会議員たちは何をしているのか?というと、議長人事や委員会ポストを巡る考案・交渉をする期間ということになります。

都議会の慣習として議長は第一会派から、副議長は第二会派からという決まりがあり(過去ログ参照)、こちらは比較的シンプルに決まります。それぞれの会派の中から期数や経験などを考慮して、最適な人物が選ばれるでしょう。

やや複雑なのが、委員会ポストや委員会議席の割り振りです。

総務委員会
財政委員会
文教委員会
都市整備委員会
厚生委員会
経済・港湾委員会
環境・建設委員会
公営企業委員会
警察・消防委員会

都議会には、9つの常任委員会があります。各議員はそれぞれ、どこかの委員会に身をおくことになり、その任期は1年間で変わっていきます。なので議員個人としては4年の任期では、最大で4つの委員会を経験することが可能です。

ところが委員などは1年交代が可能ですが、会派に割り当てられる委員会の「ポスト」や「委員数」は、原則として4年間変わることはありません

どういうことかと申しますと、各委員会には当然のことながら「委員長」がおり、これは委員会を取り仕切る議会最重要ポストの一つです(給料もヒラ議員より高い!)。

この9つある委員長ポストは、会派の議席数によって決まります。現状の数字ですと、

都民ファースト:4
公明党:2
自民党:2
民進党:1

となるようです。では、どこの委員長を獲得するのか?政策の優先順位などを鑑みて、悩ましい選択を迫られます。

委員長ポストと同じように、各委員会で14~15議席ある委員数も、大会派順にドント方式で選択権が割り振られていきます。どこの委員会に何人の委員を送り込むか…これにも戦略が問われます。

こうした各会派間の交渉・調整などが行われ、すべてが決まるのが8月8日の本会議ということになるわけですね。

もちろん、こうした議会人事だけではなく、各議員たちはこの間も各種の調査や陳情対応なども行っておりますので、ご安心くださいませ?!

これまでは少数人数会派(5名)で、すべての委員会に委員を出すことができませんでしたが、今回はどこの委員会にも行ける可能性があるというのは、非常にありがたいことです。

私自身がどこの委員会になるかはまだ未定ですが、こうしたことも決まり次第、またその理由とともにお知らせさせていただきたいと思います。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年7月28日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。