民進党離党予備軍という蔑称を跳ね返す起死回生の一手になるか

今民進党を跳び出そうとすると、どうしても如何にも座礁している船から逃げ出す鼠のような印象が残ってしまって、その後の政治活動に色々差支えが出てくるだろうから、ここは自分たちの行動に大義名分があり、政治家として極めて正当なものであることをどうやってアッピールするか、ということに知恵を絞る時だろう。

一旦口に出したことを引っ込めると、如何にも刺客を立てるぞ、という恫喝に屈した意気地なしのように見えてしまうだろうし、さればと言って、執行部が手を変え品を変えて離党を思いとどまるように説得したのにそれを振り切って離党に踏み切れば、恩知らずとか分からず屋、裏切り者などという新たな蔑称を頂戴することになりかねないから、くれぐれも迂闊には動かないことである。

前原代表は、離党の意思を表明している方々へのヒヤリングを大島幹事長に一任したようだが、離党の覚悟を決めた方々は、この際大島幹事長のヒヤリングを全面公開して公開討論会に切り替えるよう提案されては如何か。

民進党の命運を決するような重大な公開討論会になってしまうだろうが、そのくらいのことをしないと民進党の看板を背負っている方々の未来は開けてこないような気がする。

離党派と残留派のどちらに軍配が上がるか見てみたい。

グダグダと繰り言を繰り返している人たちよりも、口角泡を飛ばして激論を戦わせて人たちの方が遥かにかっこよく、かつ逞しく映る。

議論に負ければ潔く負けを認めればいいだけの話で、陰でこそこそ動いているよりも遥かに周りの人から信頼されるようになるはずだ。

どういう結論になっても、こういうことをやれば、民進党は逞しく生まれ変わることが出来るはずである。

如何か。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。