音喜多新党はいずれ現実になる

水谷 翔太

都民ファーストの会の代表に1期目の都議会議員が電撃的に就任した件について、

尊敬する友人の音喜多都議会議員が密室人事であると批判しておられます。

メディアでは報じられてきていませんでしたが、彼はこれまでも小池都知事含むトップの意向になびかずに、しばしば堂々と持論を展開していたと聞きます。

私は橋下さん、彼は小池さん、政治行政の立場の違いはあっても、ともに時代の「カリスマ」に仕えました。

政治行政の世界、つまり民主主義の世界では議論に上下関係やタブーなんてあるべきではないのですが、そうは言っても行政マンも政治家もそれぞれ、役所、政党の中に生きる組織人。

最上位に君臨する「カリスマ」に物申すのは大変に勇気のいるものです。

ですが、音喜多さんと話した時

「え、そんなこと言っちゃってるんですか?」

と驚かされることがしばしばありました。

なので

「代表が1回生の議員に代わった途端物申せるようになっただけだろ!」

なんて批判もあるそうですがそれはちょっと違うかなと思います。

彼がどの局面で、具体的にどんな物を申したのかは正確には覚えていませんが、彼は多くのカリスマに仕える若手が「チルドレン」と揶揄されるのに対して、その例にあてはまらない人物だと思っています。

誰かに頼るのではなく、毎日ブログを書き、メディアにも出て、自己資本としての知名度、発信力を以て闘ってきた稀有なる若手です。

それを感じているからこそ、今回の件に際して、彼が一部の方々から

「(かつて幹事長だったけど干されたから)負け犬の遠吠えをしている」

との誹りを受けていることが我慢なりません。

「負け犬の遠吠え」ではなく、これは「進撃ののろし」なのだということを示すためにも、苦しいかもしれないけれど音喜多さんには

「伸び悩む安倍政権の自民党」

「スキャンダルまみれの民進党」

「何をしたいのかよくわからない都民ファースト」

という政治の停滞を打破するような新党結成の潮流をつくってほしいと期待しています。

新党でこそ、彼のような器は自由自在に活躍できます。

これまでの常識で考えたら新党結成なんて負け戦だし、あまりにも若すぎる旗印なのかもしれませんが、

政治家全体が常識にとらわれるというか空気を読んで大勢におもねり、↑のような構図ができているわけで、それを打ち砕くものがあるとしたら彼のような存在かなと本気で期待しています。

水谷翔太
株式会社FieldCommand’sTriumph 代表取締役

早稲田大学政治経済学部卒業後、日本放送協会(NHK)に記者として入局。その後橋下徹市長時代に大阪市天王寺区長に就任(当時27歳)
現在は大阪で企業のPR・営業支援やインド、中東等への進出コンサルティングを扱う企業を経営。