社会的養護の現場と将来

日頃から意見交換をおこなっている里親の吉成麻子さん、ホップス美香さん、斎藤直巨さん、公認会計士で社会的養護をサポートしてくれている新井佐恵子さん、児童養護施設出身者のJさん、そして窓口となってもらっているヒューマン・ライツ・ウオッチの土井香苗さんとのランチ会でした。僕の慰労会と忘年会、参加者の現況報告、そして何と言っても「新しい社会的養育ビジョン」についての意見交換です。

衆議院議員の時代(2017年10月まで)に「児童の養護と未来を考える議員連盟(会長:塩崎泰久)」の事務局長として、社会的養護政策の実務を担っていました。

「政治は太陽のようでなくてはいけない」

これが政治家福田峰之の原点です。太陽は誰にでも公平に陽を降り注ぐ、そこに壁があったり、穴があったり、陽に当たらない人たちがいれば、壁を壊し、穴を埋め、誰にも公平に陽が当たるようにするのが政治の役割なのです。児童虐待などで、親と共に生活することが出来ない子供たちがいます。子供には何の責任もありません。そこに陽を当てることは、僕のライフワークなのです。

現場の声を定期的に聞くこと、そして考え、行動に移していくことが大切です。衆議院議員を落選し、議員連盟の事務局長は牧島かれん(神奈川17区)さんにお願いしました。そのことを皆さんに伝え、合わせて、僕も引き続き別の形で貢献していきたいと話しました。

「新しい社会的養育ビジョン」を実現していくためのキーは、里親支援機関と呼ばれる、里親をリクルート、育成、サポートをするための組織です。今まで、児童相談所で担っていた機能を支援機関に担ってもらう必要があります。残念ながら、ここで想定しているような支援機関(NPO法人キーアセットなど)は、ほとんどありません。どのように支援機関をつくるのか、課題は山積していまが、具体的な中身については、次回のブログに書かせてもらいます。

今後も定期的な意見交換を続けたいと思っています。現場で何が起こっているのか、そこから考え、行動する、これが本来の福田峰之の立脚点であったはず。ゼロから政治を志し、衆議院議員を3期を務め、副大臣になっていくプロセスの中で、僕が衆議院議員である意味を失いつつあったことを実感しています。


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2017年12月13日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。