つい最近、大急ぎで法律的なアドバイスをしたり、文書を作成しなければならない仕事が舞い込んできた。
クリスマスも大晦日も元日も書き続けていたブログが、ついに途切れてしまった。
「よく毎日書くことがあるもんだ」と、友人知人らから半ば呆れられることもあるが、習慣になってしまえば適当に書くことが頭に浮かんでくるものだ。
職業作家のように出来栄えで収入が違ってくる訳ではないので、頭に浮かんできたことを気楽に書いているうちに何とかなってしまう。
書いている最中に、新しいことが浮かんでくることも多い。
ところが、先のバタバタ案件で1日書くのを中断したら、翌日から、適当に浮かんできたはずの「書く内容」が全く浮かんでこなくなった。
以前、スティーブン・キングが毎日欠かさず机に向かって書いていると、自著で書いていた。クリスマスも年末年始も。キングだけでなく、毎日欠かさず書いているという作家の話も聞いたことがある。
そこで、ブログや日記のような非職業的な書き物も、起床時間や歯磨きや食事のように、一種の習慣のようなものではないかと考えた。休日に起床時間が遅くなると、月曜日に早起きをするのがとても苦痛になる。
20代のころは(普段の睡眠不足を補う意味もあって)昼近くまで寝ていた。
月曜日の朝、目が覚めても体が動かない。気合を入れて布団から出て、ようやく一日が始まるという経験を何度もしてきた。
二日続けて昼近くまで寝ていると、月曜日の起床はますます厳しいものになる。習慣の力というのは、ほとんどの人が思っているよりもはるかに強力だ。
ランニングのような健康維持や勉強のような知識の習得も、習慣化してしまえばさして苦痛ではなくなる。
重い石を転がすとき、最も力が必要なのは止まっている石を動かす時だ。一度転がりだせば、後は「慣性の法則」が働く。
しかし、一度止めてしまえば、再び大きな力を加えないと転がらない。
エアコンも同じで、稼働するときに一番電力を必要とするそうだ。だから、頻繁にエアコンのスイッチを切るのは電力の無駄遣いになるそうだ。
習慣も同じで、毎日やっていることは止めてはいけない。少しでも続けることが大切だ。
昨年、私がウオーキングを習慣化していた時、たとえ大雨の日でも、少しの距離を歩いて中断を防いたために習慣化することができた。
ところが、猛暑による熱中症の危険で中断したら、涼しくなっても再開できなくなってしまった。
再び石を動かす力が発揮できなくなってしまった(汗)
読書ができないという人は、朝の10分とか就寝前の10分から始めてみればいい。
1週間くらい続けることができれば、後は読み続けることができるはずだ。
読むスピードにもよるが、1か月後には3冊くらいは読了しているだろう。
習慣化において最も大切なことは、(しつこいようだが)「止めないこと」だ。
「今日は特別」を作ってはいけない。
日々の習慣であるノルマを終えてから特別な1日を楽しもう。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2018年3月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。