お金持ちが、お金持ちとしか付き合わない「3つの理由」

以前仕事をしていたクレディスイスのプライベートバンキング部門は、金融資産10億円以上の資産を持つ人を対象とした金融サービスを提供していました。また、資産デザイン・ソリューションズは、金融資産1億円以上の方を対象に、資産運用からライフデザインまでのコンサルティングを行なっているメンバー制の組織です。

今までお付き合いしてきた、いわゆる富裕層の方々を見ていると、富裕層は富裕層としか付き合わず、クローズドな世界になる傾向があります。お金持ちが、お金持ちとしか付き合わないのには、合理的な理由があります。

まず、お金持ちには周りから勝手に価値のある情報が集まってきます。誰もが富裕層にアプローチして、ビジネスチャンスを広げたいと思っているので、普通には得られない特別なビジネス案件や投資物件が、何もしなくても優先的に提供される。そこで、お金持ち同士で優良な情報を共有する「インナーサークル」が形成され、情報が独占されていきます。

逆に、富裕層の人たちは、警戒心が強く、知らない人には、なかなか心を開きません。普通の人が、アプローチしても、お金目当てだと思われ、信頼関係が確立するまでは相手にされないのです。

そして、お金持ちには、独自のライフスタイルがあります。同じような経済環境や、生活パターンをしている人とお付き合いした方が楽しいし、精神的にも楽です。趣味や、好きなお店、愛用するブランドから、旅行で泊まるホテルまで、趣味嗜好の合う人なら、いつもの自然体の自分でいられます。

また「金持ち喧嘩せず」という諺の通り、本当の富裕層の人たちは人柄も良く、温厚で、声高にクレームしたりはしません。ポジティブで前向きなので、一緒にいて楽しくなってしまう魅力的な人たちが多いのです。

つまり、お金持ち同士でお付き合いする方が、メリットがあって、安心でき、そして楽しいという訳です。

そんな、仲間同士が集まるコミュニティ化が、これから益々広がっていくと思います。なぜなら、平均寿命が伸び、お金と時間に余裕がある富裕層の数が増えていけば、その人たちが必要とするものは「気の置けない仲間」や「一緒に楽しんだり、学んだりできるグループ」だからです。

富裕層の資産運用を応援する「資産設計実践会」は6月から開講しますが、遂に第7期に突入しました。これまで6回の開催で、200名以上の「お金持ち」が集まって、資産運用の勉強をしています。

今後は、単にお金を増やすだけではなく、お金持ち同士が交流できるコミュニティという側面を高めていこうと思っています。自分もその中に入って、メリットがあり、安心でき、そして楽しい。そんな組織にしていくつもりです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年3月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。