キム・ジョーンズのおしゃれトートバッグと、キャップをゲットだぜ。まだまだ若作りもOK。
IT社長と芸能人との交際報道がゾクゾク。剛力彩芽に続き、石原さとみ、お前もか。そもそも、ZOZOTOWNのアカウントを持っていないし(服は基本、路面店かデパートで買う)、SHOWROOMって何って感じなくらい、情弱で、意識が低い私なのだが。
まあ、恋愛など人に迷惑をかけない範囲で好きにやればいい。起業家だって、芸能人だって恋愛をする自由があるし、交際している事実をオープンにしたければすればいいし、隠したければ隠せばいい。
この報道をキッカケに、「俺も起業しよう」なんてことを言い出す、意識が高いんだか、勘違い野郎なんだか、よくわからない若者も現れるかもしれない。
私はそれをまったく否定しない。不純な動機から何かが生まれる可能性だってあるからだ。「モテたい」と思ってギターを始めた奴が、将来、世界を救うラブソングをつくるかもしれないからだ。
もっとも、当たり前だが、起業すれば「必ず」剛力彩芽や石原さとみなど芸能人と交際できるわけではない。起業の動機はなんだっていい。ただ、現実は厳しい。芸能人との交際などはともかく、社会を変えたいという熱い志で起業したところで、理想と現実のギャップで苦しむもの、心が折れるもの、顧客や株主や従業員を裏切るもの、家庭がうまくいかなくなる者だっている。
以前、起業家の方の話を聞きに行った際に「年収1200万円ワーキングプア」という話を聞いたことがある。要するに意識高く起業して、自分の報酬は1200万円に設定したものの、24時間365日とまではいかないが、時間無制限で働き。でも、大学や会社の同期に対しては上手くいっている風を演じ続けなくてはならない、という。起業は気をつけないと、無理ゲー、クソゲーになる。
人生には3つの坂がある。のぼり坂、くだり坂、そして、まさかだ。これらに臨機応変に対応するのは、簡単ではない。
そもそも、起業する先の夢が、剛力彩芽や石原さとみなど芸能人と交際するくらいのことだとしたら、それは小粒すぎるだろう。その仕事は社会を変えるのか。さらには、次の日本を変える産業になるのか。
動機は不純であってもいい。ただ、現実を直視しよう。
報道された経営者たちも、芸能人と交際されていることで評価されるのはナンセンスだ。
仕事しろよ。
プレジデント・オンラインでも紹介されたこの本では、起業せず、組織で働く醍醐味を熱く書き倒している。ぜひ、読んで頂きたい。あ、起業家の皆さん、社員に配ってや。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年5月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。