本日は都議会本会議が行われ、いよいよ第二定例会が正式にスタートです。
通常、第二定例会は条例案・議案の数も少なく、波乱もなく終わるのが常であると言われています。
…が、昨年はこのタイミングであのセクハラヤジ問題が巻き起こり、日本中を揺るがす大問題となったことは記憶に新しいところです。
そうか、あれから丸一年が経つんだなあ…。
そんな波乱の実績を抱える第二定例会、今回もやや不穏な気配で幕を開けました。
定例会の初日は
「知事所信表明」
と言われる知事からの1時間程度の発言のみに留まり、それが終わり次第即休会となって、来週からの代表質問・一般質問の論戦や委員会での審議の準備へと入っていきます。
(写真引用元)
ヤジ問題以降、めっきり静かになった都議会の議場ですが(いいことだ!)、今日は少し大きめのヤジが飛び交った場面がありました。
そう、私もブログで度々取り上げている「新国立競技場問題」についてです。
過去記事:舛添知事「国の要請は一切来ていない!(ドンッ)」副知事「(やべ、372億円って要請は来てたんだけど…)」
http://otokitashun.com/blog/daily/7551/
知事所信表明がこの問題にさしかかり、舛添知事が報道どおりのスタンスでコメントを発したところ、
「自分一人で決めるんじゃないんだぞっ!」
「議会の声を聞けー!!」
と、自民党方面から強めのヤジが複数飛びました。
こういう議場における不規則発言は、状況を読み取る重要なバロメーターだったりします。
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ご案内の通り、舛添知事は自民党・公明党の与党丸抱えで当選した知事です。
当然、彼らの意向を無視した都政運営はできないわけで、実際に就任から1年は互いに答弁の中で「ヨイショ」をしあう蜜月関係を維持してきました。
しかしながらその中でも、独自の都市外交や政策企画局の設立など、就任から時間が経つにつれ与党会派との歩調のズレが目立つようにはなっていました。
そして今回、国立競技場問題における舛添知事の交涉のカウンターパートは、下村文科大臣=自民党です。
今日飛んだ激しいヤジは、本件で舛添知事が自民党の意に反して行動していることを示します。
下村大臣が猪瀬知事とともに負担を「約束」した都議会側の人間は自民党の大物議員であったとも言われておりますし、都議会自民党としては早くも都が一定の負担をするという「落とし所」を探っているようにも思えます。
来週初日の代表質問のトップバッターは、もちろん都議会自民党です。
ここの質問と答弁で、この問題の趨勢が大きく変わる予感がします。
はてさて、今年の第二定例会にはどんな展開が待っていることやら。
動きについてまた、ご報告していきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
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