こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
「エリートは挫折に弱い!打たれ弱くて使えない!」というイメージはまだまだ根強いものがあります。昔、私はエリートを実際に見たことも聞いたこともなく、これと同じイメージを持っていました。
ですが、今はこのイメージの真逆こそが真実であると考えています。「エリートはたくさんの挫折を乗り越えてタフである」ということです。
会社員時代に見たたくましいエリート社員たち
私は会社員時代に外資系企業で働いていました。周囲は東大卒、有名海外大学院のMBAホルダーなどのエリート社員がいました。彼らは常人離れしたたくさんの仕事をガンガン処理しており、そのことに驚かされたものです。
「能力が高い→膨大な処理をこなせる」
なのか?もしくは
「膨大な処理をこなす→高速処理能力が高まった」
なのでしょうか?その答えはおそらく「両方」だと思います。いずれにせよ、彼らが精力的にガンガン仕事をこなしていた姿を、真横で見てきたわけです。彼らのこなす仕事は「エリートだから全てが100点、誰からも批判を受けず」ではありませんでした。彼らも同じ人間、当然間違いもありますし、同僚や取引先、上司から批判を受けていました。ですが、「エリートは打たれ弱い」というイメージとは違って、彼らはタフでした。細かい失敗を気に留めず、とにかく前進していた姿が印象的でした。「エリートが打たれ弱いから。使えない」というのは全くのデタラメなのです。
批判から学ぶエリート起業家
私は現在起業家となりましたが、お付き合いのあるビジネスパートナーの中に、1億円を超える年収を稼ぎだし、大きな資産を動かしているエリート起業家がいます。エリート会社員同様、エリート起業家も打たれ弱さなどまったくありません。とある東大卒の起業家を例にあげます。
彼の年収は1億円超、自身のビジネスはもちろん、日本中を東奔西走して講演活動、本やビジネス記事の執筆活動に励んでいます。彼の評判をネットで検索してみたところ、支持する声が多い一方で、1割程度は批判も見られます。実は彼自身が、批判する声があることはよく知っています。普通、自分を批判する声なんて見たくもないものですが、彼はそこで凹んでしまうことはありません。
世の中には一定数、どうしようもないただ不満をぶつける相手を探しているようなクレーマーがいます。しかしその一方で、自身の改善につながるような建設的な意見を言っている人も存在します。彼は冷静にそうした声を拾い上げ、真摯にそれを受け止めて次に活かしています。
起業家の世界でも、エリートたちはたくましく挫折を乗り越えて、ブルドーザーのようにパワフルに前進しているのです。
エリートほど学生時代からたくさんの壁にぶつかる
有名中高一貫校から東大へ進学した知人が面白い話をしてくれた事があります。
それは「エリートほど、学生時代からたくさんの挫折を味わっている」ということです。東大進学が当たり前に思うような秀才は、世間から見ると紛れもなくエリート。確かに世間一般の人たちからすると彼らはエリートです。しかし、エリート集団の中に身をおくことで「上には上がいる」ということを嫌と言うほど味わうといいます。
話をしてくれた彼も東大卒ですが、東大に入って「世の中には自分よりはるかに上の人間がいる事を東大に入って理解できた。」といいます。中学、高校から彼らは一流大学を目指して競争をしているわけで、その中で挫折や失敗も数多く経験します。一部の本当の天才は除いて、ほとんどのエリートたちはたくさんの壁にぶつかりながら上を目指していると私は考えています。
強いからエリートになれる
「生まれつきの能力が高い」「学習環境が優れていた」こうしたことはエリートを作りやすい環境であることは間違いないでしょう。しかし、それだけではありません。エリートはメンタルタフネスがあり、挫折を乗り越え続けた結果、世間がもてはやすエリートになれたのだと考えます。周囲の人間より元々優秀な遺伝子を持っていたとしても、勉強や仕事は量をこなさなければ成果を得ることは絶対にできません。彼らも量をこなす上で、必ず挫折やわからないことに直面しています。
しかし、そこで諦めないで前へ前へと進み、わからないところひとつずつ丁寧に潰していく、そのような生き方こそが真のエリートを作り出す源泉なのではないかと考えています。
やっぱりエリートが打たれ弱いなんて誤ったイメージだと強く感じます。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表