週末の鎌倉は、いつも大賑わいだ。
観光地になると、当初の関係者の思いは薄まり、チェーン店が増えたり、地元とは必ずしも関係ないものが売られたり、あるいはサービスの質が悪いお店が出ることも少なくなく、結局、衰退する例も見受けられるが、
鎌倉では、今なお、地元の人が、地元の素材を扱い、洗練されたサービスを提供するお店がとても多いと思う。(もっとも、地元の人に聞くと、昔と比べてチェーン店などが増えたという人もいるが、全国の観光地と比べると、まだまだその比率は少ないと思う。)
鎌倉は、なぜ劣化しないのだろうか?
遊休地が少ない、チェーン店が求める土地のサイズが少ない、地価が高く付加価値が高いサービスが求められることなどもその理由だろうが、鎌倉らしいのは「景観計画」と住民の愛着・誇りではないか。
いい景観・悪い景観の具体例を示すだけでなく、違反屋外広告物を除却する権限を市民に委嘱し、市民のみで除却活動ができるというのは、画期的だ。
その他にも、おそらくさまざまな理由や歴史があるのだろう。詳しい人がいれば、ぜひ教えてほしい。しっかり考え、分析し、本質的な価値を提供していきたい。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年9月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。