長崎県の対馬は、韓国の釜山から高速船で70分ということもあり、今や同国から年間36万人を超える観光客が訪れている。
これまで韓国からの観光客は、東京や大阪などでショッピングを楽しむことが多かったが、最近、対馬に来る観光客は、海(釣り)、山(登山)、そして何もしない時間を楽しむことが多いという。
青い海や緑の山は、日本ではよく見る光景だが、韓国ではそうではない。海岸線は、敵国からの侵攻を防ぐため鉄条網が敷かれていることもあり、必ずしも自由気ままに遊べるわけではない。また、緑の山も決して多くはない。
内陸部が広い中国にとっても、青い海はとても貴重なものだ。だから、飛行機の窓から海の写真を撮る人がとても多いという。到着する前から、旅は始まっているわけだ。
日本人にとっては当たり前のものが、隣国ではそうではないものもある。そこに大きなチャンスがある。逆に、日本人ならば喜ぶもの・珍しいものが、隣国ではあまり受け入れられないものもある。
プロダクトアウトではなく、マーケットインで考えることが重要。まずは、隣国を知ろうとする努力が大切ではないか。
もう少し知りたい!
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<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年10月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。