腰を抜かすほどにビックリ仰天しておられる方がおられるが、沖縄県知事選挙の応援に小池さんが出向いた、と報道された時点で既にこの程度の方針転換は明らかになっていた。
機を見るに敏なのが小池さんの特徴なのだから、味方に出来そうな人は全部味方にする、くらいの動きを小池さんがしても不思議ではない。
自民党東京都連会長の鴨下さんは、元々小池さんとは親しい間柄だったはずだ。
2年前の都知事選の時は当時の自民党東京都連執行部と激しく対立したが、昨年の都議会議員選挙で自民党東京都連の執行部の陣容が大きく変わったのだから、いつまでも対決姿勢を続けておかなければならない理由は乏しい。
なにしろ小池さんは元々自民党東京都連に所属していた国会議員なのだから、二階幹事長の仲介で小池さんが自民党東京都連に過去の行き過ぎた自民党批判について遺憾の意を表明すれば、大方の自民党東京都連のメンバーは大人の対応をせざるを得なくなる。
音喜多氏は小池さんが自民党東京都連に「謝罪した」などとちょっと煽り気味の記事を書いているが、小池さんには小池さんの立場があるから、実際のやり取りはもっと軽かったはずだ。
にこりと笑って、ぺこりと頭を下げたくらいでは、何の意思表示にもならないだろうが、「あの節は、ご迷惑をお掛けしました。色々至らないことがありましたが、これからは、皆さんのお話も十分承って、一緒に東京都政の発展のために頑張ってまいる所存です。よろしくお願いいたします。」くらいのことを言って、ぺこりと頭を下げれば、大体は丸く収まるはずである。
都民ファーストの方々も騒ぐことはない。
小池さんの足元が固まれば、都民ファーストの皆さんの活動基盤もそれなりに固くなる。
勿論、2年8か月後の都議会議員選挙がどうなるかは、今のところまったく分からないが・・。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年11月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。