荷物でカフェの「お席の確保」という「奇妙な風習」

スターバックスを始めとするカフェは比較的よく利用する方ですが、利用方法に違和感を感じることが1つだけあります。

それは、セルフ式のお店で、先に荷物を置いて場所取りをするという風習です(写真のようなイメージです)。

ハンカチやマフラーといった小物ならまだしも、人によっては大切なキーケースや財布、新には貴重品の入ったカバンまで置いていく人までいます。

この自分の持ち物を使った場所取りには、強烈な記憶があります。それは、大学時代にバックパッカーでアメリカ旅行した時のこと。同じグレイハウンドバスに乗っていた日本人が、場所取りに置いておいた荷物を丸ごと盗まれてしまったのです。周りにいた人たちに聞いても誰も知らん顔。それを見て以来、国内外を問わず、手元から荷物を手放すことはリスクだと思うようになりました。

最近は、お店によっては「お席の確保されましたか?」と注文する時に聞いてくるところもあります。「Reserved」(予約席)というプレートを用意し、それを場所に場所取りに使うルールになっているなら良いのですが、そんな用意さえないお店もあります。「お席の確保」は、自分の持ち物で場所を取るということでしょうか?

私は例え短時間でも自分の持ち物を置いておく気にはなれないので、そんなお店でも、いつも注文してから席を探すようにしています。そうすると、後から来た人が、せっかく開いていた席に荷物を置いてとられてしまう。そんな経験を何度もしています。

比較的安全と言われる日本ですから、貴重品を置いて注文の列に並んでも大丈夫なのかもしれません。しかし、これは治安の悪い場所では、極めて危険な行為です。

若い頃のトラウマのせいか、「お席の確保」が「奇妙な風習」だと、とても違和感を感じてしまうのです。私の感覚が時代とズレているのでしょうか。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年11月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。