小沢氏を批判してきた私にとってはまさに奇想天外の一手だが、国民民主党にとっては、ひょっとしたら起死回生の妙手になってしまうかも知れない。
とっくに死んだはずの小沢氏も、これで息を吹き返すかも知れない。
人は追い詰められると、とんでもないことを考えるものだ。
国民民主党をあの小沢さんに譲ってしまうのかしら、と思わないでもないが、ひ弱で実に頼りなく見えた国民民主党が小沢氏を迎え入れることで何か怪物のような存在に化けてしまうのかしら、と思わないでもない。
玉木さんは、乾坤一擲の大勝負に出たのだろう。
立憲民主党相手だったら、ほどほどにあしらっておけばいいだろう、くらいに思っていた自民党も、小沢氏が国民民主党に合流するということになると相当腹を括っておかなければならなくなりそうだ。
今の状況では、橋下徹氏が政治の世界に復帰するよりもインパクトがありそうである。
豪腕小沢の神話を復活させてしまうのは、私としては正直嫌だが、国民民主党にとっては起死回生の妙手になりそうである。
玉木さんも結構豪胆な人だった、ということだろう。
そうか、この手があったか。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年1月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。