大阪城公園に登場するナイトウォーク「SAKUYA LUMINA(サクヤルミナ)」。
幻想的な音と光と映像が交錯し、インタラクティブな仕掛けが楽しめるエンタテインメントです。
行ってきました。
吉本興業と電通グループの共同出資事業です。
この仕掛けの主は、カナダ・モントリオールのライブ型マルチメディア会社「モメントファクトリー」。
世界に展開する「ルミナ・ナイトウォーク」の9作目となるシリーズ最新作です。
その土地がもつ固有の文化や自然を活かし、光や音やデジタルの仕掛けによる体験型エンタテインメント。
未来の大阪に住むアキヨちゃんが現代にタイムスリップした。
彼女と一緒に、帰り道を探す冒険の旅に出かけるストーリー。
道中、参加者が自分の笑顔を撮影するとアキヨにパワーが届き、最終コーナーでみんなの笑顔が花咲く仕掛け。
いくつもの光の輪が広がり、青い光線や白いスモークが注がれる夜の大阪城。
石が話しかけてきたり、お稲荷さんが浮かび上がったり、そこにある木々や土、城石などが命を宿して接してきます。
その声は渡辺直美さんや木村祐一さんだったりします。
モメントファクトリーは、映像、音響、建築、特殊効果などの専門家たちがR&DとR&C(コミュニケーション)を核として次々と新しい体験を生み出し、リアルに実装する集団。
展覧会、イベント、テーマパーク、商業施設など世界400以上のプロジェクトを手がけています。
国内外観光客の人気スポットであり、大阪の人々にとって特別な場所である大阪城公園を、大人から子どもまで誰もが楽しめる健全なナイトエンターテインメントスポットとしてこれまでに無い新しい夜の魅力を発信していきます。
大都会の、高層ビル群が並ぶ真ん中に、天守閣とお濠、公園をたたえる大阪城。
こんな面白いロケーションと構造物はない、とモメントファクトリーは目を見張った。
そして大阪の文化をみっちり勉強して、吉本と一緒に「笑い」を真ん中に据えたと言います。
笑いの文化をカナダに持ち帰りたいとのこと。
モメントファクトリーのディレクター陣が「今回は挑戦だった」と言うので、最も苦労したところはと聞くと、「音響」だという。
ふだん田舎の森でやっているのと異なり、大都会での音響は強い規制を受け、その中でいかに音をコントロールするかに配意したと。
オープニングのパーティー、IT知財担当の平井大臣「日本の夜を明るくしてくれ。そのリスクを取る人を支援する。だから、口コミで、よかったと広めて。」
チコちゃんの中の人が「なんでこんなサブい時にオープンすんねん、て言わんといて」とコメントしました。大阪のひと、ホンマ言いそう。
吉本興業の取締役会で大崎社長がぼそっと「モメントファクトリー大阪城に連れてくる」と発言したとき、ぼくはエエッと声を上げてしまいました。
ほんまかいな&なんでやねん、のエエッでした。
ほんまですねんそうですねんになったのは、慶賀にたえません。
2025の万博が決まった大阪。
ほんまかいなを積み重ねて、賑やかにしていきましょう。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2019年3月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。