お手柄!覚せい剤1トン押収:違法薬物は元から絶つ重要性

先日、またしても驚きのニュースが飛び込んできましたが、なんと南伊豆で覚せい剤が1トンも押収されたとのことです。

小型船から覚せい剤1トン押収=過去最多、中国籍7人逮捕-警視庁(時事通信)

末端価格推計600億だそうで、これは一度に押収された量としては過去最高とのこと。
ホントこれが日本に入ってきていたかと思ったらぞっとしますね。

源五郎/写真AC(編集部)

そしてこのツイッターを見た時に、てっきり警視庁単独の検挙かと思い、「末端の使用者ばっかげているマトリは見習え!」くらいに思ってツイートもしちゃいましたが、知り合いのテレビ記者に聞いたところ、これはマトリ、静岡県庁、海上保安庁との合同事案だったそうです。なんだ!そうでしたか!すんません…マトリさん。

どうもあのテレビに出まくってる元マトリのイメージが悪すぎて、最近悪印象しか持てなくなっていましたが、これはホンマ良い仕事で感謝です。

しかし本来、日本の薬物政策ってこうあるべきで、「おおもとから断つ!」ってことをしないとダメですよね。

そのためには、末端の使用者などはさっさと非犯罪化して健康障害として扱い、負担を軽くされたらどうですか?
そして違法薬物の密輸で大儲けを企んでいる、薬物組織をどんどん検挙して欲しいです。

ただ検挙といっても大きい山なんてそうそうあるわけなく、そうなると過去には、警察の上層部からはっぱをかけられた刑事さん達が、不正を働いて検挙率をあげていた!なんて事件もありましたからね~。

のちに白石和彌監督によって「日本で一番悪い奴ら」という映画にもなりましたが、そんなことに二度とならないようにして欲しいですが…

いずれにせよ、薬物事犯で罪が重いのは、こういった売人達であって、末端の使用者ではありません。理解がすすみますように。


田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
国立精神・神経医療センター 薬物依存研究部 研究生
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト