告示日の直前に体調不良で埼玉県知事選挙への出馬を断念された行田邦子さんの動静が相変わらず不明なので、どうすれば参議院補欠選挙を活性化できるか、という観点から書いておく。
自民党が候補者を擁立するとしたら、県会議員の中から適当に候補者を見繕うしかないだろうが、3年後の参議院選挙に自民党から候補者を擁立することは事実上難しいだろうから、なかなか引き受け手は現れないはずである。
行田さんが元気でしかも自民党筋の評判が良ければ、行田さんを担ぎ出す手もないではないが、今のところ目ぼしい動きは見られない。
埼玉県知事の上田氏の出馬も噂されているようだが、全国知事会長まで務めた上田氏を担ぎ出すことには立憲民主党も国民民主党も躊躇するはずだ。
まあ、何があってもおかしくないのが政治の世界だから、何があっても驚かないが、有権者が投票したくなるのはやはりそれにふさわしい出来事が起きた時。
埼玉県民にとってどれだけのインパクトがあるか分からないが、現時点で有権者の関心を集めやすい候補者の筆頭は、れいわ新選組の山本太郎氏だろうと思っている。
何もなければ大方の有権者から無視されそうな参議院の補欠選挙だが、れいわの山本太郎氏が立候補するということになると、全国の注目が埼玉に集中することになる。
れいわの支持率が4.3パーセントだという世論調査が先日発表されたばかりだが、れいわの勢いを保つためには国政選挙に出ることが一番のはずだ。
れいわの参議院議員のお二人はいずれも介護者の付き添いを要する重度の障害者。
国会の場で口八丁、手八丁の山本太郎氏の獅子奮迅ぶりを見たい方はそれなりに多いはずである。
うん、ここは山本太郎氏の出番だな。
あえて、そう書いておく。
ご参考までに。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年8月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。