以前このブログで紹介した中国の新興コーヒーチェーン「luckin coffee」は、2017年10月の創業以来、中国国内で既に2000店舗以上の出店を果たしています。スターバックスの中国国内の店舗数が3000店舗程度だそうですから、極めて短期間に店舗数で猛追していることがわかります。
ITを駆使した新しいコーヒーチェーンの破壊力は凄まじいものがありますが、それを超える強烈な成長をしているのが、インドのホテルチェーン「OYO(オヨ)」です(写真はツイッターから)。
創業からわずか6年ですが、今年の7月には管理する部屋数が110万室を越え、世界最大のホテルチェーンのマリオットグループを、あと数か月で部屋数で抜くと予想されています。管理するホテルの部屋数が、毎月9万部屋増えているという、桁違いのスピードです。毎年ではなく、毎月これだけ増えているのです!
その原動力も、やはりITです。
ネット上の記事によれば、OYOは、全世界のデータベースの活用により、通常6か月から1年程度かかる物件の契約締結にかかる日数を、最短で3回の会議、長くても5日間まで可能にしているそうです。
また、インテリアデザインにもテクノロジーを活用し、客室設備や壁面素材などを最適化することで、客室の稼働率を3倍に上げることに成功。さらに、客室単価の設定にもITを活用し、1日に5000万件もの価格調整を実施しているとしています。
規模の急拡大による、品質管理の問題が気になりますが、テクノロジーがそれをカバーする仕組みを作っているのです。
ソフトバンクも出資し、日本でのビジネスはホテルではなく不動産賃貸ビジネスをメインに進めています。こちらも、国内で管理している賃貸物件の件数が、数か月で既に6000部屋と急成長しています。
中国やインドの急成長企業は、日本では想像を絶するスピード感で展開しています。
OYOの日本国内の不動産賃貸ビジネスに関しては、日本法人のOYO LIFE(オヨライフ)の専門スタッフを招いて、インナーサークル資産設計実践会で早速研究を始めることにしました。どんなクオリティのサービスなのか「人体実験」していこうと思っています。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年9月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。