経済政策の失敗が取りざたされる韓国・文在寅政権だが、韓国統計庁が11日に明らかにした8月の就業者数は2735万8000人で、前年比45万2000人増となった。失業者の数は前年比27万5000人減とで、同月としては6年ぶりの低水準になったという(出典:聯合ニュース)。
こうした結果を受け、文大統領は16日の首席秘書官・補佐官会議で「韓国経済が困難な中でも正しい方向に進んでいる」と自画自賛してみせた。
ところが、その2日前に、朝鮮日報が報道した解説記事(韓国で45万人増えた就業者、39万人は60歳以上)では、
韓国政府が多大な国の資金をつぎ込んで生み出した高齢者短期雇用や、昨年の雇用事情が良くなかったことによる「基底効果」により、先月の就業者数は大幅に増えた。
と冷静に解説。さらに同紙が問題視したのは現役世代の雇用環境だけが極めて悪化したままである点。
韓国経済の根幹である製造業や30-40代の就業者数はマイナスの状態を抜け出せずにいる。
公園の雑草取りや伝統市場の掃除といった、高齢者を対象にした1-2カ月間の公共事業に関する雇用を政府が今年大幅に増やしたことが、全体の数字を押し上げるのに影響している
などと厳しく指摘した。実際、記事にもあるように「就業者のほとんどが60歳以上の高齢者」というのが実態で、朝鮮日報日本語版が配信した年齢別の就業者数の増減を示すグラフが、世代間格差を如実に示していることに日本のネット上では呆れ気味の反応が出ている。
アゴラ研究所フェローの宇佐美典也氏は「地盤沈下がスゴい」と絶句気味。
地盤沈下がスゴい
→ 韓国で45万人増えた就業者、39万人は60歳以上 https://t.co/2Aq8OYepSJ#スマートニュース— 宇佐美典也 (@usaminoriya) 2019年9月16日
一般のネット民も、
草むしりの老人ばかり増やしすぎw
8月の雇用者増加数45万人の内、52万人が50歳以上、と言うことは7万人若い人の首が飛んでいる。
青瓦台は部屋の電気を点けたり消したりする仕事で60歳以上の人を雇っているらしい。こんな事をしても景気が良くなる訳がない。
とツッコミまくりだった。
それでも文大統領は先述した首席秘書官・補佐官会議での発言では、
若年層の人口が減少しているにもかかわらず若者の就業者が大幅に増え、若者の就業率も2005年以来の高水準を記録した。(出典:聯合ニュース)
と、どこにこんな能天気なコメントができる根拠があるのかよくわからないが、とにかくすごい自信を示していた。