知っトク解説:今回は” 祝日”

中田宏の知っトク解説。今日は”祝日”。

祝日とは、国民の祝日に関する法律で決まっている日のことです。
法律では16の祝日が決まっています。
1年の一番最初は、1月1日の元旦。
1年の一番最後は11月23日の勤労感謝の日です。

昨年まで最後の祝日は12月23日の天皇誕生日でした。
しかし今年は新天皇陛下の即位で、法律上12月23日の祝日がありません。今上天皇陛下のお誕生日が2月23日になりますから、天皇誕生日の祝日が来年から2月23日になります。

意外なことに、祝日法の中で明確に日にちが決まっているのは9つです。元旦は1月1日、憲法記念日は5月3日などです。日にちが決まっている2月11日の建国記念の日は祝日法で決められているのではなく、政令で日にちが決まっています。

残りの6つについては、日にちが決まっていないということになりますが、これはどういうことでしょうか。
例えば成人の日は1月の第二月曜日、敬老の日は9月の第三月曜日などのように、何月の第何月曜日という形で決まっているのが4つあります。

残る2つは春分の日と秋分の日です。この2つは、国立天文台が計算をして前年に決めています。
太陽の黄経が0度になるときが春分、180度になるときが秋分になり、国立天文台が観測して決めるので、春分の日が3月20日になったり21日になったりしています。

先ほど言ったように、今年は天皇誕生日がありませんから、祝日が1日減っているように思いますが、実は祝日扱いが増えています。
今週の22日の即位礼正殿の儀に伴う祝日扱い。そして5月1日の即位に伴う祝日扱いの2日分が増えています。

先ほど言ったように、今年は天皇誕生日がありませんから、祝日が減っているようですが実は増えています。

今週22日の即位礼正殿の儀、そして5月1日の即位に伴う2日は祝日扱いになったからです。さらに、祝日と祝日の間が休日になりますから、今年は祝日と休日を合わせて合計22日と、史上最多になりました。

ちなみに、祝日法に定められた祝日だけで見れば、先ほど言ったように16日で、これは世界的に見ても多い方です。日本より多い国はタイの23日、中国の21日、インドや韓国の17日などです。一方の欧米諸国はイギリスの8日、ドイツの9日、アメリカの10日、フランスの11日などで日本より少なくなっています。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年10月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。