この度の沢尻エリカさんの薬物事件で、昨日書いた様に相変わらずどうしょうもない、時代が80年代の「覚せい剤やめますか?人間やめますか?」という日本一人権侵害をした悪CMに影響をうけたまま、自分の頭で考えられない杉村太蔵さんのようなタレントもいますが、
沢尻エリカさんが「一発アウト」勘違い男の杉村太蔵さん
世の中だいぶ「刑罰より治療を!」という論調の人が増えてきたと思いませんか?
批判一辺倒、人格否定なんのその!みたいな時代から考えたら、これまでにない変化を感じるんですよね。
で、この変化を起こしてくださった大功労者と言えばもう、我々依存症界では「石野卓球さんのお陰!」というのはもう統一見解だと言っていいと思っております。
だいたいいつも仲間と「時代が変わってきたよね~」と話すと「卓球さんのお陰だよね~」と答える、相手は入れ替わり立ち替わり変化すれど、まるで禅問答のようなやりとりが繰り広げられる・・・という状況になっています。
私なんぞ「足を向けて眠れない」と思っておりますが、神出鬼没の卓球さんがどちらの方向にいらっしゃるのかがわからず、そのままグ~スカ寝ておりますが、心の中は常に感謝の気持ちを忘れておりません。
ピエール瀧さんの薬物事件が起きた時に、相方というか愛方の石野卓球さんが、それまでと全く変わらぬ、コンビ愛を見せつけて下さったことで、
「あっ!これでいいんだ!」って、多くの人の頭にパラダイムシフトが起きたと思うんですね。
薬物事件が起きると、友人だろうがコンビだろうが、「徹底的に叩きのめす、そうしないと自分が危ない!」とばかりにいっせいに批判の嵐だったのに、勇者卓球はどこ吹く風で、別に批判するでも、擁護するでもなくとにかく「これまでと同じ」という姿勢を貫かれたんですよね。
で、「卓球その態度はなんだ!」と、ワイドショーから批判が起きようとも「うるせ~」ってな感じで、ばっさばっさとぶった切っちゃった!実に、かっこいいです!!!
私なんぞ、そこから卓球さんから目が離せなくなっちゃいました(笑)
そして今も卓球さんのツイッターストーカーとなって覗き見しておりますが、この度、またまた卓球さんが、ド正論をTweetされたので私なんぞ度肝を抜かれた次第です。
そのツイートというのがこちら、
あと、執行猶予期間ってまた社会復帰する為の期間なのに音源差し止めて収入源を断つってどういうことなんだろうね?だったら懲役食らった方が期間としては短いよね。
まあ、アイツの作曲って富士山ぐらいしかねえけど。— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) December 8, 2019
あと、執行猶予期間ってまた社会復帰する為の期間なのに音源差し止めて収入源を断つってどういうことなんだろうね?
だったら懲役食らった方が期間としては短いよね。
まあ、アイツの作曲って富士山ぐらいしかねえけど。
(続き)
“罪人に人権なぞ無い!あるのは罰と前科のみ!”なんだね。
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) 2019年12月8日
“罪人に人権なぞ無い!あるのは罰と前科のみ!”なんだね。
全くもってド直球の御意見に、私なんぞ「そうなんですよ!!!」と大声で叫びたかったです。
卓球さん、ありがとうございます!私たち、芸能界が勝手に執行猶予を謹慎期間だと、間違った見解を示していることに、とても困っているんです。
卓球さん仰る通り、執行猶予は「ちゃんと社会復帰するなら、刑は免除するよ」という制度なのに、何故か「社会復帰しないで謹慎しろ!」という態度を、一部企業がとること、しかもそれらを自分たちは「良いこと」「正しいこと」をしていると勘違いしていること、さらに自分たちの間違った法解釈を声高に叫ぶ無知なタレントコメンテーターのお陰で、日本の治安が悪化し、再犯率が高まる可能性があることを、ずっと懸念し訴えている訳ですよ。
で、この度抜群の発信力をお持ちの卓球さんが、このことをTweetして下さったので、嬉しくって、気を失うかと思いましたが、いやいやそんな場合じゃない!と思って私も、
石野卓球さんがめちゃくちゃ良いこと言ってくれてます!
本当にその通りです‼️
世間に対する配慮のつもりかわかりませんが、司法の本来の意味を芸能界の一部のお偉いさん(?)は勝手に歪めないで欲しいです。
誰の得にもならないです。
とリツイートしたんですね。
そしたら、今度はさらにこの私のリツイートをですね、なんとなんとなななんと!
卓球さんがさらにリツイートして下さり、
ごく一部のクレーマーに対することなかれ主義。 https://t.co/Zyygh77ARw
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) December 9, 2019
株価を気にした私刑
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) December 9, 2019
ごく一部のクレーマーに対することなかれ主義。
“我が企業は犯罪者の味方ではありません!”ってアピールでしょ。
とどのつまり
“我が企業は前科者には社会復帰の機会は与えません!その仲間も連帯責任を取らせます!”
ってことじゃん。株価を気にした私刑
って書かれていたんですね。
これには思わずうなっちゃうくらい納得しながらも、リーツイートして下さるなんて、感激で息が3秒ほど止まりました。マジで。
なるほどな~。私、この自粛ムードは一体だれ得で、何のための配慮なのか?と思っておりましたが、なんとなく世間という亡霊にびびってるのか?と思ってましたが、そうか!一部のクレーマーが恐いのか~と妙に納得。
確かに、うちの様な弱小団体ですら、ピエール瀧さんの自粛を止めて欲しいと、ネットワークで各社に要望書を出したら、変なクレーマーから電話やメールが色々来ましたもんね。
でも、あんた関係なくね?と言いたくなるようものとか「犯罪者を擁護するのか!(怒)」みたいな議論にもならないただの感情的なクレームばっかなので、クレームがあったことすら忘れてました。
そんなこと何故気にする必要があるのでしょうか?
クレームの電話で1つだって有意義なものはなかったですよ。
「あなたの説はこうだけど、こういうエビデンスが出ている国もあるので、一概には言えないのではないか?」とか、あとはですよ「執行猶予中は社会復帰と治療のどちらを優先すべきか?その根拠は何か?」とかいう意見があればですよ、確かに一考の価値がありますけど、再犯抑止のために、社会全体の好循環を目指そうって考えてる時にですよ、堂々と名も名乗れない、匿名番長の感情論を気にする必要なんてあります?
そしてそのために長年売り上げに貢献してくださったアーティストを切り捨てちゃうなんて、そんなバカバカしい判断なんてあります?
むしろ私なんか、あの事件があって電気グルーヴさんのというか石野卓球さんの、インタビューが載った雑誌やCDとかTシャツとか、生まれて初めて買っちゃった位ですけど?
世の中、色んな人がいるわけですから、私ならここぞとばかりに、「電グル応援フェス!」とか打ち出して、渋谷駅前に特設会場を作ってCD売りまくる!
くらいのことやりますけどね。少なくとも依存症関係者は買いに走りますよ。
あんだけTVで取り上げてくれるんですから、逆にそれをタダで宣伝に使えるじゃないですかぁ~。
新しいファンを獲得するチャンスですから、企業さんとしては、一部のクレーマーなんか気にせず、ビジネスチャンスにしてくれた方がよほどいいのに!
こんな不景気な時代なんですから、どんどん儲けて税金払ってくださいよ!
その税金こそが再犯防止にも使われるんですから、自粛なんかされたら困りますよホント。
そして、執行猶予は謹慎なんて間違った思い込みを吹き飛ばして欲しいです。
株価だって
「逆境にある時こそしっかり支えとなり、回復しまた素晴らしい曲を制作して欲しいと願います。
そして、回復者のロールモデルとなり、苦しむ人たちに希望の光の存在となって欲しいと思っています。
そのためにこれまで通りの配信をすることを決めました。どうか再起の日まで共に応援してください。」
って発表されたら、めっちゃ好感度UPで、むしろストップ高になっちゃうんじゃありません?
私が、ギャンブラーじゃなければ、絶対こういう企業の株買いますね。
あっ!そうだ、この音源を差し止めた会社の株を家族の仲間に買って貰って、株主総会で意見を言って来て貰おうかしら(笑)
なんにせよ、卓球さんというのは、本当に不思議な方で、仰ってることは過激そうに見えても、実は社会の好循環を招く、みんながまだ気付いていないようなことを、自然に言っちゃう方なんですよね。
過激だけど、卓球さんの仰ることって、結局いきつくところは優しい社会なんですよね~。
ホント当り前ですけど、卓球さんみたいな方は他にいないです。
これからもますます目が離せません。
私の卓球さんに対するツイッターストーカー状態はまだまだ続くことでしょう。
田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
国立精神・神経医療センター 薬物依存研究部 研究生
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト