コロナウイルスによる新型肺炎の世界的パンデミックを防ぐため、中国政府が25日、旅行会社に対し、27日から海外旅行の団体客の渡航を中止するように命じた。中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。
ネット上では高須クリニック院長の高須克弥氏が「春節前にやって欲しかった」と注文をつけながらも歓迎の意向を表明。
高須氏のフォロワーからは、
日本もこれでやっと、お帰りください。が言えます。 今日本に来ている中国人はコロナウイルスが終息するまでお帰り下さい。
既に大量に来日してますよ・・・
などの反応が出たが、保守系ネット民の間であまり関心がなかったのが、経済への影響だ。
日本政府観光局(JNTO)のデータでは、 訪日外国人3188万人のうち、中国は約3割の959万人。この年は日韓関係悪化の煽りで韓国が前年比25.9%ダウンだったのに対し、中国は14.5%の伸び率を示すなど堅調だった。日経新聞の滝田洋一編集委員はこうした数字を示した上で、「日本の観光業への影響は必至だ」と懸念を示した。
中国が27日から海外団体旅行を禁止:インバウンド観光に打撃(前出日経)https://t.co/NJdcoOsnop
2019年の中国大陸から海外への旅行客数は推定約1億6千万人。春節休暇の海外旅行先でも日本は最も人気。19年の中国からの観光客は959万人と全体の3割を占めただけに、日本の観光業への影響は必至だ。— 滝田洋一(日本経済新聞) (@yoichitakita) January 25, 2020
一般のネット民からも、
インバウンド…韓国人が去年減り、今年は中国人が…大ダメージだな
といった指摘も相次いだ中で、
インバウンド様様のところ苦しいね、特に関西は
パンデミックを防ぐための英断だとは思うけど、インバウンドで潤っていた難波辺りの店は閑古鳥が鳴く状態になるね。しばらく暇だろうな。
大阪の黒門市場はやばそう笑
大阪の御堂筋、通天閣を歩いていると韓国や中国からの観光客でいっぱいです。黒門市場で極上霜降牛串が一本¥3000とかで売ってますが食べてるの外国の観光客だけですからね、来日の外国の観光客が減るときついと思いますよ
などと、大阪・関西地域への打撃を指摘する声が相次いだ。それもそのはず、大阪は関空を玄関口に絶大なインバウンド効果を誇ってきたが、大阪観光局の調査(推計)では、2018年の来阪外国人旅行者数のうち、国別比率で中国はダントツの4割。続く韓国の2割の倍だった。
大阪府の吉村知事はこの日夜の時点ではインバウンドへの影響についてのツイートはなかったが、東京で3例目の患者が出たことを受け、医療体制や中国語での発信などの対策を強化することを明らかにしていた。
東京で3例目の陽性者がでた。今後、大阪で陽性者が出ることも時間の問題だろう。それを見越して、24時間の医療体制、保健所体制、感染拡大封じ込め、適確な情報発信に努める。観光局では中国語での発信をさらに強化。経済界とも連携する。消毒、手洗い、うがいの励行を。 https://t.co/lXxVpMlVaj
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) January 25, 2020