3/9 14:00現在、日本。死者ランキングで8位。感染者ランキングで9位に落ちました。いや、こんな世界ランキングは早く圏外….
日本では体制ができて先週から保険で検査ができるようになり検査件数が増え、医者がマジ検査した方がいいになったら東京都だけで1000件超えてます。ただし検査して陽性率はたったの5%….
本日は、国ごとの統計データをもちい、医者がたぶんやらない分析をしようと思います。自分で試しにやってみたら面白かった。
アンラッキーだった韓国
報道されているように韓国は新興宗教がハブになって感染が広がりました。
特徴的なのはその致死率の低さ。この前のエントリーで韓国の致死率で計算したけど修正しないといけない。
7372人の感染者で53人が死亡。致死率0.72%
韓国の医療が優れてるからだーーーーーという人もいますがそれもある可能性はありますが、根本的に違うのです。調べて分かりました。
韓国の「新型コロナ感染者」は20代が最も多く、死亡者は70代が最も多い!
年代別では20代が1575人と全体の29.6%を占めており、最も多い。続いて50代(1051人=19.7%)、40代(790人=14.8%)、60代(646人=12.1%)、30代(631人=11.8%)、70代(260人=4.9%)、10代(233人=4.4%)、80代~90代(108人=2.0%)、10歳以下(34人=0.6%)となっている。
韓国の人口構成は
こんな感じで日本に似ています。が、日本のピークが団塊の世代の70-74歳にたいして韓国のピークは25歳若い45-49歳。それでも20代は国民全体の13.3%しかいないのに、コロナの患者は3割が20代….。カルトにはまっていたのは若い女性が多かったわけですね。実際いままでの致死率は
となっていまして、20代の致死率はたったの0.2%です。500人に1人….。20代だって持病のある人はいるだろうし、50代でも100人に1人くらいはいるだろうから普通の健康体なら、まあ「少なくとも3、4日ぐらいで自然に治る人が8割以上いる」と専門家会議の岡部信彦先生もおっしゃってます。
韓国の患者は
10歳未満 0.6%
10代 4.4%
20代 29.6%
30代 11.8%
40代 14.8%
と、50歳未満で6割を超しており、高齢者ばかりだったクルーズ船などとは訳が違うのでした。70歳以上は6.9%しかおらず、この中から死者が出たので致死率が小さいわけですね。だから韓国は非常に特殊なケースです。この軽症の若者たちを先に病院にいれたので重症者が待ってる間に亡くなってしまったとハンギョレや中央日報が報じていました。
イタリアはなんでこんなに死者が多い?
さてイタリアです。
国よりも少しだけ高齢化が進んでおり、ピークは45〜55歳前後。しかし韓国が65歳以上がガクッと少なくなるのに対し、イタリアは高齢者が多い。とはいっても日本ほどではありませんが、平均寿命はコロナ主要国を調べたところ
日本 83.98
スペイン 82.83
イタリア 82.54
フランス 82.27
ドイツ 80.64
中国76.25
イラン75.95
となっていました。要するに高齢者が多い国ほど感染が広がるとダメージがでかい傾向がある。イタリアについては今朝ほどミラノ在住の方から
欧州の武漢からお送りしてます。
医療現場崩壊してると思われます。
18時間のシフトだとか、病院の廊下で診療してるとか。 https://t.co/qA1zFNN96K— MATSUMURA@ミラノ (@macchan_tk) March 8, 2020
イタリアも韓国と同様、検査しまくって(日本の倍以上の検査数、人口は日本の半分)医療現場は疲弊してます。お釣りすら数えられない人種なので、統計的に数字で判断できず、メディアに踊らされ、パニック状態です。 https://t.co/3Mm6Jjk5U7
— MATSUMURA@ミラノ (@macchan_tk) March 8, 2020
日本と基本的には同じです。
一昨日の時点で死者の平均年齢81歳。主に高血圧、心疾患、糖尿の疾患ある(男性75%)です。— MATSUMURA@ミラノ (@macchan_tk) March 8, 2020
とまあ、イタリアの悲惨さは国民性からという報告でした。ちなみにイタリアは勝手に暖かいと思ってる人がいますが今日はこんな感じ
イランについてはまたまた変な人口階層なのだがよく知らない国なので省かせて頂きます。とりあえず平均寿命はそれほど低くないし、高齢者も少ない。どんな人たちが亡くなっているのか情報が伝わってきません。人工呼吸器が足りないとかいう噂あり。
コロナに強い国たち
さて、衛生状態も先進国と比較してあまり良いとは言えず、医療も整っていないのに死者が少ない東南アジア3国を取り上げてみましょう。先日ベトナムにいきましたが、空港ではサーモグラフィだけであっけないほど簡単に入国できました。韓国人も非常にたくさんいました。私が行った前日からは入れなくなりましたけど・・・・。
ベトナム 感染者30人 死者なし 全員退院
フィリビン 感染者10人 死者1人
インドネシア 感染者6人 死者0人
このうち、ベトナムは現在は日本人は発熱していたら帰国しなさいといわれますがしてなければ入国できます。フィリピンとインドネシアは特にありません。ほとんどノーガード戦法です。詳しくはこちら
と、いいますのも、
行ったらわかりますけど
持病持ちの高齢者、もうほぼ貴重品!!
持病持って高齢になるまでに亡くなってしまう…..。だって保険がないので医療費払えない。友人のインドネシア人がデング熱になって入院したら20万円くらいかかって貯金を使い果たしたと言ってました。そもそも60歳以上の人が殆どいません。日本は70歳以上が3割です。
すでに結論はおわかりかと思いますが….
コロナで重症になる人がそもそもいない
わけでして、おそらく大半の国民が知らないうちに免疫を持ち、コロナ禍のあと先進国が苦しむ中、ドカンと伸びてくるものと思います。
つまりコロナは先進国と発展途上国の差を一気に縮め、発展途上国の下剋上をもたらすのです。
持病持ちの爺さんには危険だが、大半が3〜4日で完治するこの弱いウイルスを「怖い怖い」と先進国が泣きわめいている間に、地球では下剋上なのです。若いは強い。若さこそパワー。それにしても日本の人口階層図があまりに酷くて泣けますな….
もちろん人口比以外にも気候もあると思うしあってほしい。シンガポールは高齢国家だが、感染者が多いのはどこにいってもエアコン完備だからだと思う。↑の3国はエアコンのあるレストラン探すだけで大変です。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年3月9日の記事より転載させていただきました。