WHOが(PCR)テスト、テスト、テスト!

中村 祐輔

WHOトップ、テドロス事務局長(WHOサイトより編集部引用)

WHOのトップが日本時間の本日未明にメッセージを出した。

We have a simple message for all countries: test, test, test. Test every suspected case. If they test positive, isolate them and find out who they have been in close contact with up to two days before they developed symptoms and test those people, too. Every day more tests are being produced to meet the global demand.

(すべての国に簡単なメッセージがある;テスト、テスト、テスト。すべての疑わしきケースの(PCR)検査をしてほしい。そして、陽性者が見つかれば、隔離して、彼らが濃厚接触をした人たちを、症状が出る2日前までに見つけて、彼らも検査してほしい。世界中で必要な検査試薬はあるはずだ。)

今さら、何を言っているのかという気持ちになるが、これがWHOの指示だ。

日本は重症にならない限り、PCR検査はしてこなかった。クラスターの追跡はかなり良くやっていると思うが、やはり、PCR検査対象を意図的に絞り込んできた感は否めない。現実的な問題として、陽性者をすべて指定病院に隔離することは物理的に無理があるからだろう。病院に空きがないからと言って、検査をせず、軽症感染者を封じ込めない(PCR検査を受けない状態では、コロナウイルス陽性者になるはずもなく、法的にも行動の制限の必要がない)対策をとった。誰の責任でこのような方策をとったのか、後日の検証が必要である。

重傷者にベッドをあけておくために、入院ベッド数から逆算して検査数を絞り込んでいると明言していた医師がいたが、これは感染抑え込みに適切な措置とは思えない。軽症者を見てみないうちをしているうちに、その人たちを通して感染が広がる。感染拡大を避けることが理由で一斉休校を実施したのなら、ベッド数を理由に検査をしないのは大いなる矛盾だ。濃厚接触者や軽症の患者は自宅待機でもいいといったルールを作ればいいだけだ。家庭内でも、他の家族とできる限り接触しないようにすればいい。家族を守るためにはこれが必要だ。この点に関しては、公衆衛生上の道徳心が鍵となる。

トランプ大統領は、コロナ問題は7月か、8月くらいまで続くだろうとコメントしたと報道されていた。

この「テスト、テスト、テスト」の重要性を、日本は「感染者が増えるのを恐れて」回避してきた。このメッセージは日本の喉元に突き付けられた刃だ。どうする日本は!?


編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2020年3月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。