観光客の消費動向を把握したり、地域内の経済循環を進めるために、飛騨信用組合の「さるぼぼコイン」、君津信用組合・木更津市・木更津商工会議所の「アクアコイン」などデジタル地域通貨の発行が進んでいる。また、会津大学では、ブロックチェーン技術を活用した学内通貨「白虎」の運用も予定。今、デジタル地域通貨が注目を集めている。
私が、特に、注目しているのが愛媛県西条市のもの。
公園の見回り、草刈り、ゴミ拾いなどこれまで地域に依頼してきた事務の見直しとセットで、まちづくりに取り組む人にボランティアポイントとして付与。
「ワクワク」がキーワードの西条市。市民の方々が日々の生活を楽しみながら、ポイントを貯めつつ、まちづくりに関わってもらうことが狙いだという。
特筆するのは、日本で初めて、時間とともに価値が逓減していくこと。そのことにより、地域内の経済循環を促すという。デジタル通貨ならではの取組。どれくらい利用されるのか、どれくらいの乗数効果があるのだろうか。とても興味深い。
給付金なども一部がタンス預金になることも危惧されているが、”腐るお金”ではそういう懸念も払しょくされる。普及が進めば、インフレターゲティングに利用されることもあるかもしれない。運用を注視していきたい。
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学校ICT化最前線
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2020年6月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。