【新内閣の報道について】
日本のテレビを見てよく思うんだけど、「好物はトンカツ」「バスケ大好き」「元東大ボクシング部」などの情報は、本当に必要ですか?過去の言論やスタンスの方が重要じゃないですか。(香港メディアはあまりこういう風に政府官僚を紹介しないから、少し気になりました。)
— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) September 16, 2020
アグネスさんのツイートがいちいち的確すぎて、ANTHRAXのライブのようにヘッドバンギングしてしまった。そのとおり。
各紙の新閣僚の経歴紹介が茶番すぎる。いかにも、強面の政治家だけど、いかにも庶民的でしょと言わんばかりのエピソードを連呼。まあ、多くの新聞が麻生、萩生田の暴言・失言癖を指摘していたのはナイスだったが。一部の新聞は橋本聖子がいまだにプロテインを欠かさないことに触れていて、まだプロレスラーになることを諦めていない私は刺激を頂いたが。
中川淳一郎がデジタル担当相になったら、きっとこんな紹介文が載るんだぞ。
中川淳一郎 デジタル担当相 昭和48年生まれ 一橋大学商学部卒
博報堂勤務を経てネットニュース編集者、作家を経て国政に。ネット炎上に精通。学生時代は学生プロレスで活躍。無派閥だがビール党。座右の銘はうんこ食ってろ。
もちろん、一部不祥事に切り込んだ記述や、政治家としての課題をふれているメディアもあったが。
菅政権は支持率が今のところ高い。日経では論拠が「人柄」となっており。絶句した。
もちろん、人柄も大事なのだけど。もう2020年である。この似顔絵、人間くさいエピソードというお約束を壊しにいかないか。
微力ではあるが、無力ではないと、荒ぶる魂を戦闘的に高揚させたのだった。
編集部より:この記事は千葉商科大学准教授、常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2020年9月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。