菅首相が力を入れている格安スマホ「アハモ」に加入しようとしたところ、手続きの仕方がまずかったのか、スマホがダウンし「ネットワークに接続されていません」の表示がでました。そのことを取り上げた記事「格安スマホの加入手続きでドコモに怒り」に非難、批判が殺到しています。
私が「goo」で書いたブログ(初出)へのアクセス人数は通常の何十倍という多さでした。批判がほとんどのコメントは約100件(30日夕現在)で、私にとっては異常な多さです。
池田信夫氏がツイッターで『これは「アハモはドコモショップでは対応しない」という契約を無視して何度もショップに文句をつけた中村さんが悪い』と投稿したらしい。
この記事が炎上しているが、これは「アハモはドコモショップでは対応しない」という契約を無視して何度もショップに文句をつけた中村さんが悪い。こういう客が多いから、日本のMVNOのシェアは低いんだな。 https://t.co/wmkDkdp8ji
— 池田信夫 (@ikedanob) March 29, 2021
ツイッターを巻き込み、批判が批判を招くネット社会特有の構図を象徴しています。ブログの場合は、論点を絞って書きますので、その主張に対する中途半端な理解から批判が生まれる気がしてなりません。
「アハモは、お前みたいなバカを相手にしないことで安くしているプランであることすら理解できずに、怒りをまき散らしている」「アハモはオンラインのみ対応。アハモことで文句をつけられるドコモは迷惑しているだろう」「皆が懸念していたaho老人」と、散々です。
「お前がいっているようなことは全て、情報公開されている」「今回の不平不満はご自身の無知が原因だ」とも。中には「あなたは立派なドコモショップのターゲット顧客なので、今後も利用を継続して下さい」と、恐らくドコモの人かららしいコメントもありました。
事実関係を整理し、正しい理解をしていただくために、ブログの続編を書きました。誤解が生じないように箇条書きにしました。
①1月にアハモ加入の先行予約をしました。その際、アハモはオンラインのみの対応という説明は承知しました。アハモの相談窓口(チャット)にも何点かを問い合わせました。
②本契約の段階になってスマホで必要事項を入力して申し込みました。私のスマホは「Galaxy」、5年前の機種です。加入可能な機種を情報欄で確認したものの、5年前の契約書が見つかりませんでした。多数の「Galaxy」モデルが表示されていましたので、そのどれかに相当するだろうと考え、送信しました。
③対象外の機種なら契約を受理しないはずです。それがどういうわけか、「アハモで受理され、すでに新料金プランに移行している」と後に判明(ドコモショップが確認)しました。(古い機種なのに、なぜ契約が成立してしまっているのか不思議)
④アハモのチャット窓口にアクセスしても、申し込みが殺到し、問い合わせができません。そこでドコモショップに行き、「新機種を購入して、それで申し込みたい」とお願いしました。すると、店員さんは「すでに新契約に移行しているので、アハモで新機種を買うしかありません」と。
「それも困るな」思い、店内の見本を眺めながら、別の店員さんに質問すると「新機種はここで購入できます。アハモとの新契約はドコモショップで打ち切り、もとに戻せます」と。先ほどの店員さんの説明とは真逆です。
スマホはメール、電話、ブログ、ニュース、フェースブック、LINEなどで一日に何度も使います。空白が許されないので、新機種をとりあえず買い、後日、アハモに加入することにしました。現在は、新機種を使ってスマホの使用を再開しています。私の批判は次の通りです。
①契約対象外の機種であるはずなのに、なぜアハモとの契約が受理され、新料金プランに移行してしまったのか。それが原因で私のスマホが使用不能になったのは納得できない。契約を拒否すれば済んだ話ではないか。
②アハモのチャット窓口が混み、アクセスができない。新料金プランへの移行直後には、問い合わせが殺到することが予想されるのに、それへの対応ができていない。
③新機種を買うことに決め、ドコモショップに行ったのに、「もうここでは買えない。オンラインで買って下さい」「いやここで買えます。契約解除もここで対応します」と、なぜ説明が二分されたのか。
④アハモでドコモが混乱に落ちっているとの、報道がある。菅首相にせかされたのか、準備不足のまま、新料金体制に移行したことが混乱を招いているのではないか。
そんなに罵詈雑言を浴びせられることなのでしょうか。このブログを書いている最中にも、何件かの非難の投稿が寄せられました。
100件近いコメントの9割は、少数の同一人物が複数回、投稿していると想像します。愉快犯なのか、からかうのが目的なのか。事業関係者の投稿なのか、マニアの投稿なのか。ネット社会の危うい現象です。
編集部より:このブログは「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」2021年3月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、中村氏のブログをご覧ください。