『365日でわかる日本史時代・地域・文化、三つの視点で「読む年表」』(清談社)については、これまでも、その内容からいろいろ紹介している。
日本の歴代アスリートベスト20を選ぶ
いよいよ東京五輪なので、この記事のために、日本のスポーツ選手100人のなかからさらに20人を選んで見よう。
まず、男女の日本人初の金メダリストということで、三段跳びの織田幹雄と平泳ぎの前畑秀子。日本のお家芸のなかでは、水泳では金メダリストとしては幻だが古畑広之進、体操の内村航平、レスリングは吉田沙保里か。柔道では山下泰裕と古賀稔彦。
バレーでは白井貴子、卓球の荻村伊知朗、ボクシングはファイティング原田、ウィンタースポーツでは羽生結弦だろう。スキーでは猪谷千春。
そして、プロスポーツでは、サッカーの釜本邦茂、相撲は雷電為右衛門とあえて白鵬、野球は金田正一、王貞治にイチロー、そして、少々、先物買いだが大谷翔平とテニスの大坂ナオミも入れたい。
しかし、こういう話をしていると、世代間の認識が違うのにおどろく。逆に親子などでベストテン選びなどすると対話のきっかけになるともいえる。
外国人に意外な人気の観光地は
インバウンドによる外国人観光客が増加し、日本人に人気の観光地と外国人の好みの違いが際だっていることから、意外な外国人に人気の観光地を紹介してみようと思う。
本当は五輪で外国人観光客が来ていたはずだが、外国人にも日本人にも人気の有名観光地というと、京都や奈良の社寺や東京を別にすると、最近の人気は瀬戸内で、宮島がいちばん人気になりつつあり、広島の原爆資料館、縮景園、山口県の元乃隅稲成神社、香川県の直島、栗林公園、大塚国際美術館などの人気が上昇している。
大阪は関西空港から便利で、なんばCITY、黒門市場、心斎橋、道頓堀といったように狭い地域にコンパクトにまとまっているのが評価され、大阪城、海遊館、梅田スカイビル空中庭園展望台なども好評だ。
滋賀県のMIHO美術館、山梨県の久保田一竹美術館、飛騨高山美術館、鎌倉報国寺(竹林)、東慶寺、高尾山などに、ミシュランが三つ星をつけているのは少し意外だ。
このほか、箱根の彫刻の森、金沢人形ミュージアム、長野県では地獄谷野猿公園、桜と五重塔と富士山の組み合わせで知られる富士吉田市の新倉山浅間公園「忠霊塔」がポスターなどによく使われている。
中国人には北海道が大人気。ニセコは中国人憬れのスキーリゾートになった。沖縄でも美ら水族館や珊瑚礁が人気だし、新潟県の妙高市も同様だ。
関西の桜とか紅葉も人気。既存の花見の名所に拘らずに、ネットで情報を交換して、知名度に頼らず実質的に優れた景観を見つけ出している。とくに、インスタ映えするスポットが好まれる。
サムライ剣舞シアター(京都)、マジックバーフレンチドロップ、RORコメディー(大阪)といったミニシアターは日本人はまったく知らないスポットだ。
(この記事は「パルス通信」の記事を再編成したものです)