東京オリンピックが閉幕した。14-16日に実施した共同通信の世論調査によると、オリンピック開催について、「よかった」が62.9%、「よくなかった」が30.8%だった。私は当初から開催に賛成してきたが、やはり実施してよかったと思う。
24日からはパラリンピックが始まる。オリンピック同様、一般観客の受け入れは断念するとのことだが、小中学校の児童生徒を迎える「学校連携観戦プログラム」については、希望する自治体や学校設置者が、新型コロナ感染防止策など安全対策を講じることを条件に、実施できることになった。オリンピックでは出来なかった分、パラリンピックではぜひとも実現して欲しい。首長、教育者の決断が求められる。
東京パラリンピック、全会場で原則無観客 https://t.co/iGJhr4n0H8
一方、児童・生徒に観戦機会を提供する「学校連携観戦プログラム」については、共生社会の実現に向けた教育的要素が大きいことから、自治体や学校設置者が希望する場合、安全対策を講じた上で実施できるようにすることで合意した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) August 16, 2021
世田谷区では馬事公苑が馬術の会場となっている。何度も指摘したが、オリパラの直接観戦は生涯で何度もあるものではない。参加した人の言では、テレビでは伝わらない、アスリートたちの熱のこもった息遣いを肌身で感じることができるという。何物にも代えがたい貴重な経験、財産となる。
ということを、多くの政治家や教育者は頭ではわかっているだろうが、速やかに実施の決断ができない。もちろん、反対する保護者や子どもたちもいるだろうから、そういう方たちには、不参加でも欠席扱いにしないなどの配慮が必要だ。実施を決定すれば個々人の不参加という形はあり得るが、中止にしてしまえば、私のところに声を届けてくださるような、希望する区民の方々の意思を頭ごなしに挫くことになる。
8月12日に私達、東京都内の4区長と2市町が呼びかけた「緊急提言」が冒頭に掲げた「政治休戦」が永田町で議論され始めている。「生命を守る行動」を国権の最高機関として自ら示してほしい。→「政治休戦」の首長提言波紋 野党理解、政権側は消極的:朝日新聞デジタル https://t.co/gZ2EXD5FT9
— 保坂展人 (@hosakanobuto) August 16, 2021
世田谷区長は毎日のように国政の評論ばかりしているが、「教育ジャーナリスト」として、もっと学校観戦について関心を抱いて欲しい。そして区長としてどういう思いなのか、子どもたちへ向けて、心のこもったメッセージを発して欲しい。国政の話はその次である。