それなりにみんなで盛り上げよう、立憲民主党の代表選挙
どういう組織でもトップ次第で生きもするし、時には死ぬことすらある。
野党第一党の立憲民主党の代表がどなたになるかについて関心がない方が多いかも知れないが、発信力があり、周囲の人を魅了するような摩訶不思議な力を持っている人が代表になると立憲民主党の印象が様変わりして、これまで政治に関心がなかった人も関心を持つようになったり、時には若い方々に自ら政治の世界に飛び込んでみようという意欲なり憧れを掻き立てることもあるから、決して疎かには出来ない。
そういう意味では、枝野氏はよく立憲民主党の代表を辞任したものだと思う。
議席を減らしたとは言うものの、居座ろうと思えば居座れたはずだから、あえて若い方々に道を開いた枝野氏は、よく考えるとそれなりに立派だったのかも知れない。
立憲民主党の皆さんは、このチャンスを最大限活かされることである。
4人の候補者は、それなりに面白い。
盛り上げる材料には事欠かないはずである。
今回の代表選で立憲民主党内での世代交代が進むのなら、いいことだ
小川淳也氏が滑り込みで立憲民主党の代表選に立候補したが、これはこれでよかった。
20人の推薦人を確保することが如何に難しいか、自分の推薦人になってくれた方々が如何にありがたい存在か、骨身に沁みてお分かりになったと思う。
それなりの推薦人の確保の目途が立ったが、20人には達しないということで自らの立候補を断念し、小川淳也氏の応援に回ることにした大串博志氏の今回の立ち居振る舞いもある意味で見事だった、と言っていいだろう。
推薦人になっていただいた方を、皆さん、くれぐれも大事にされた方がいい。
これで少なくとも立憲民主党の中で世代交代が進むことが確定した。
マスコミの扱いは、自民党の総裁選と較べればどうしても小さくならざるを得ないだろうが、立憲民主党の皆さんにとっては、実に大きな変化になる。
今回は、水面下での一部ボスによる談合の臭いがまったくしない。
4人もの候補者が名乗りを上げると一回の選挙で代表を決めることは出来ないだろうが、今回の代表選挙は立憲民主党が開かれた政党に脱皮していくための大事なプロセスだと思えば、悪いことではない。
激しい選挙戦になると、とかく相手候補に対する誹謗や中傷などなどウンザリするような話が飛び出してくるものだが、幸い今回の代表選に関してはその心配はなさそうである。
他党のお手本になるような見事な代表選をやっていただきたいものである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2121年11月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。