日本維新の会は、選挙前に有権者に約束した重要な公約を反故にするのかという疑念の目で見られています。2021年末の衆院選では、維新は大きく躍進しました。
その際、維新が掲げた「日本大改革プランの三本柱」の最初の柱が「大減税」でした。
けれども、維新の会の政調会長である足立康史衆院議員は、総選挙前ドタバタの中で落とした資産課税について、本当に党として「捨てる」ということでいいのか事後検証したかった次第ですと、公約を反故にすると受け取られかねないツイートをして大きな波紋を広げました。
深謝。資産課税は本当にハードル高いですから、先の総選挙の公約から外したのは、当然だったと思っていまして、松井代表のご判断には敬服するばかりです。しかし党内にも、それではベーシックインカムを胸張って訴えられないとな声がありますので、新しい経済社会調査会で改めて確認していく予定です! https://t.co/SqYAC5qo5B
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) January 8, 2022
これは公約違反だという声が上がっています。足立議員は1年ほど前にも資産課税については抜本的に見直なおすと言っていました。減税運動をしている渡瀬裕哉氏は、当初足立氏を支持していました。
足立議員、素晴らしいです。 https://t.co/vSOZeATPeJ
— ワタセユウヤ #温泉減税会 (@yuyawatase) March 30, 2021
しかし、その後公約を反故にしようとする姿勢を批判した渡瀬氏に対し、足立氏の批判はヒートアップするばかりでした。
220105 あだスペ(第4回)ワタセ減税派の言説が悪質なデマである理由 #あだチャン #あだち康史 #足立康史 https://t.co/yCqlsMw5wh @YouTubeより
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渡瀬裕哉氏本人より肖像権を侵害しているとのご指摘がありましたので修正をかけました。お詫びするとともに修正版を改めてアップさせていただきます。 pic.twitter.com/S4kKDXVhPD— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) January 5, 2022
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また、足立氏の金融資産増税を巡る発言などを問題視し、同党の政調会長である音喜多駿氏は事態を収拾するために動いたとみられますが、結局決裂しました。
一連の足立康史・国会議員団政調会長の発言に私の意見を直接申し述べたところ、激昂されTwitterはブロックされるに至りました。団役職も解任との発言を受け、残念ではありますが、国会議員団における役職からは辞任を致します。今後は党務に専念し、党政調会長としての職責に邁進してまいります。→ pic.twitter.com/6G5zNQH7JS
— 音喜多 駿(日本維新の会 政調会長) (@otokita) January 6, 2022
減税を看板にして増税を議論するのはおかしいという批判もあります。
党幹部が党幹部のTwitterをブロックするなど内紛が続く維新。昨年大減税公約したのに、貯金に課税する議論を開始。足立政調会長「所得税を払いながら、人生をかけて貯めてきたお金を今更課税する」ものだそうです。
減税公約を反故にして増税議論を求める維新のトンチンカンhttps://t.co/9y7I2kecMr
— 小倉健一@1日1回心に効く名言 (@ogurapunk) January 10, 2022
足立氏を応援する意見もあります。
私はこれは、足立氏がおかしいのではなく、最初から「減税+70兆円以上のベーシックインカム(但し福祉は削減しない!)」という凡そ不可能な公約で選挙戦を戦った維新のあり方と、その事を批判せずスルーしたマスコミがおかしいのだと思います。維新の公約は荒唐無稽です。https://t.co/xJXuxZjkVv
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) January 9, 2022
全くその通りで、もし維新が政権交代して計算ガバガバなままの日本大改革プラン(フロー減税+BI導入)を実行しようとしたら、第二の民主党政権になっていたことは確実。民主党政権の二の舞にならないよう、日本大改革プランは再考すべきだ。 https://t.co/5DCfcDRd63
— 自由人希望者 (@AllHailFreedom) January 10, 2022
責任野党を自認する維新としては、財源に整合性のある公約で参院選を戦ってほしいものです。
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