コロナ対策再検証②:医療か経済か、分科会の議論の実態は?(大竹文雄×三浦瑠麗)

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第4回のゲストは、大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授の大竹文雄氏。

大竹教授は、行動経済学・労働経済学の専門家であり、政府の有識者会議の専門家として積極的に発言してきました。中でも、第6波において、重点措置の拡大や延長に反対するなど、政府の方針に警鐘をならしてきました。

一方で、大竹教授の発言は少数派意見として扱われる場面がほとんどだったようです。なぜ、大竹教授の声は届かなかったのか。政策判断において、専門家の知見やエビデンスを活かすにはどうすればいいのか。モデレータの三浦瑠麗さんとの議論を通じて、政府の意思決定の問題点を暴いていきます。

※撮影は2022 年5月中旬に行っており、その時点での感染状況や対策に基づいて討論を進めています。

【出演】

大竹文雄
大阪大学感染症総合教育研究拠点 特任教授 1961 年京都府生まれ。大阪大学博士(経済学)。大阪大学助手、大阪府立大学講師、大阪大学社会経済研究所教授、大阪大学大学院経済学研究科教授等を経て、2021 年から大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授。専門は労働経済学・行動経済学。総務省政策評価・独立行政法人評価委員会専門委員、内閣府経済財政諮問会議専門委員、文部科学省中央教育審議会専門委員などの公職も多数務め、現在は新型インフルエンザ等対策推進会議委員として、日本の新型コロナ対策における社会経済活動への影響等について議論をリードする。格差問題の実態と原因を実証した著書『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』で日本学士院賞、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞などを受賞。著書に『競争と公平感』『競争社会の歩き方』『経済学は役に立ちますか?』『行動経済学の使い方』『医療現場の行動経済学』など。

三浦 瑠麗
株式会社山猫総合研究所代表 神奈川県茅ケ崎市生まれ。 内政が外交に及ぼす影響の研究など、国際政治理論と比較政治が専門。東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程修了、博士(法学)。 東京大学大学院公共政策大学院専門修士課程修了、東京大学農学部卒業。日本学術振興会特別研究員、東京大学政策ビジョン研究センター講師などを経て2019年より現職。