昨年10月に衆議院議員選挙の海外投票の動画を作りました。その動画はアゴラでも紹介されて、今では、その記事のおかげか、アゴラの執筆陣にも加えていただいています。
オーストラリアで衆議院選挙に行ってきた:ガラパゴス日本の独特な投票方式
今回は、参議院議員選挙に行ってきたお話です。
海外在住者投票は、日本での選挙(7月10日)の随分前に行われます。今回は選挙の告示のあった6月22日の翌日の23日から7月3日までなので、まだ十分な各党と各候補者の討論などを聴く前に誰に投票するか判断しないといけません。
僕はノンポリなので特定政党に肩入れしたり、他人にどの政党や候補者に投票すべきかなどはいいませんし、僕がどの政党、候補者に投票したかも、極秘にしています。僕の人生の一番の優先順位は、研究生活を楽しく送って世の中の役に立つことなのです。工学研究の重要性は普遍的だから、例え政権が替わっても特定政党に肩入れしていることを公言しなければ、研究継続的に打ち込める確率が高くなると思っているのが、「ノンポリ」を自称する理由なのです。
前回の選挙の時には予想もしなかった(僕だけかも?)ロシアのウクライナへの軍事侵略もあり、かねてからの脱炭素化で急激な電力不足に多くの国が陥っています。日本は、原子力発電所の再稼働も滞っていて、そして石炭火力の廃止などで、本当に深刻な電力不足に陥っているようです。おそらく今回の選挙の争点は、エネルギー問題ではないかと思っています。
「いったい誰が原子力発電所を再稼働させたがっているのか?」「なにか裏であやつっている奴がいるのではないか?」など、陰謀論がいろいろなところでささやかれていますが、再稼働したがっているのは「電気料金が安くなって、大停電が起きなくて、エアコンつけて、TVも見放題でゲームもやって、安心して快適な生活を送りたい人」全員ではないでしょうか。僕はむしろ「誰が再稼働に反対しているのか?」そのことによって「誰が得しているのか?」の方が知りたいです。
前回の記事でも書きましたが、日本の投票制度は相変わらずで、わざわざ投票用紙に立候補者の名前を鉛筆で記入しなければなりません。科学技術が進んだ現代で、電子投票とまでは言わなくとも、せめてマークシート方式で、あらかじめプリントされた候補者を選ぶ方が、記入間違いも防げますし、集計のコストも格段に低くすることができて、結果も迅速だと思うのですが、なぜまだ記入方式なのか謎です。
NHKのホームページ、「選挙Web」によると、
マークシートを使った記号式にすれば、集計ミスは減ると思えますし、集計スピードは早くなります。書き間違えや他事記載(関係のない余計なことを記入すること)による「無効票」も大幅に減らせるかも。しかし、「自分の名前を書いてもらいたい」という政治家が少なくない、などの理由から、世界でも珍しい自書式投票が今でも続いているのです。
だそうです。
技術立国日本。あまりにトホホな理由で、脱力しています。
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動画のノギタ教授は、豪州クイーンズランド大学・機械鉱山工学部内の日本スペリア電子材料製造研究センター(NS CMEM)で教授・センター長を務めています。