「インスタ映え」を意識?セブンイレブンの明太子おにぎり

白米ダイエットを始めてから、コンビニでおにぎりを買って食べる機会が増えました。

色々食べた中で、今のところ私が1番好きなコンビニおにぎりは、ローソンの「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ」です。

圧倒的なセブンイレブンファンなのですが、おにぎりに関しては、残念なことにローソンやファミマに後塵を拝していると思います。

ところが、最近発売されたセブンイレブンの明太子おにぎり(写真)を食べて、衝撃を受けました。

ご飯の中に明太子が入っている普通のおにぎりではなく、ご飯の上に大量の明太子が房のまま乗せられています。

食べてみると、明太子の皮のプリッとした食感があり、大葉が隠し味になっています。ただ、ご飯に対して明太子の量が明らかに過剰です。しかも、ご飯の外に乗っているだけなので、とても食べにくい。

そして、価格は324円と普通のおにぎりの2倍近くと、かなり強気です。

歩きながら食べられるような通常のおにぎりのファストフード感はなく、時間が無い時でもサッと食べられるというおにぎりの範疇を超えた「キワモノ」商品に見えます。

セブンイレブンは、なぜこのようなおにぎりを商品開発したのでしょうか。

私の仮説は「インスタ映え」狙いです。インパクトのあるビジュアルで新商品のおにぎりをアピールし、SNSなどで話題にすることで、おにぎり全体の販売増に繋げようとしているのではないでしょうか?

このおにぎりが人気化すれば、明太子だけではなく鮭やイクラなど定番の具材でも同じように「インスタ映え」するシリーズが開発されるような気がします。

インパクトのある商品ですが、話題になった後に、販売に持続性が無ければ消えていくことになります。

食べたみた感想としては、おにぎりとしてのバランスは決して良いとは思えませんが、食べ方をいろいろアレンジできるお惣菜のような感覚を持った商品だと感じました。例えば、明太子を一部だけお酒のアテに食べて、残りを最後に普通のおにぎりのように食べる。そんな工夫もできます。

保守的と言われるセブンイレブンですが、尖った商品を次々と開発して、おにぎりでもぶっちぎりの存在になって欲しいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年7月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。