オーストラリアで衆議院選挙に行ってきた:ガラパゴス日本の独特な投票方式

野北 和宏

10月末に衆議院議員選挙があるため、海外にいる僕は10月20日から24日までの間にブリスベンにある日本領事館で海外投票をしなければいけません。ということで、わざわざお仕事を年休とってお休みして、投票に行ってきました。

投票では、わざわざ投票用紙に立候補者の名前を鉛筆で記入しなければなりません。科学技術が進んだ現代で、電子投票とまでは言わなくとも、せめてマークシート方式で、あらかじめプリントされた候補者を選ぶ方が、記入間違いも防げますし、集計のコストも格段に低くすることができて、結果も迅速だと思うのですが、なぜまだ記入方式なのか謎です。

NHKのホームページ、「選挙Web」によると、

ガラパゴス日本! 独特な投票方式

「マークシートを使った記号式にすれば、集計ミスは減ると思えますし、集計スピードは早くなります。書き間違えや他事記載(関係のない余計なことを記入すること)による「無効票」も大幅に減らせるかも。しかし、「自分の名前を書いてもらいたい」という政治家が少なくない、などの理由から、世界でも珍しい自書式投票が今でも続いているのです。」

だそうです。技術立国日本。あまりにトホホな理由で、脱力してしまいました。

動画のノギタ教授は、豪州クイーンズランド大学・機械鉱山工学部内の日本スペリア電子材料製造研究センター(NS CMEM)で教授・センター長を務めています。