政府が日銀次期総裁を雨宮正佳副総裁に打診:金融緩和路線は継続か

日本銀行の黒田東彦総裁(78)の後任について、政府は雨宮正佳副総裁(67)に就任を打診していることがわかりました。

黒田氏は4月に任期満了を迎えます。そのため、後任人事に注目が集まっていました。

雨宮副総裁と黒田総裁 日銀HPより

与党などとの調整を進め、2人の副総裁も含めた人事案を2月中に国会に提示するとのことです。

雨宮氏は日銀出身の副総裁として、黒田総裁を支えてきました

他の候補者と比べ、黒田総裁に近いとみられているので、金融緩和路線が大幅に変更される可能性は低そうです。このためか、この報道で円安に振れました。

政治の動向も大きく絡んでいるようです。

国会同意人事が事前に漏れたことを心配する声も。

その日銀のかじ取りは、今後もますます難しいものになっていくことが予想されます。

黒田総裁は3日、衆院予算委員会で、昨年12月末時点で日銀の保有国債の評価損は約8兆8000億円と明らかにしています。

また、日銀保有のETFは時価で48兆円にのぼってるそうです。

本命とも言える雨宮氏ですが、量的緩和の継続も含め、その動向に注目が集まります。