有田芳生氏は「下関は聖地」発言について国生さゆりさんに訴訟をちらつかせている。国生さんのために、有田氏の尻尾を記録しておく。どうぞ、ご利用ください。
そもそも有田氏はどう演説したのだろうか。「人民の言論機関」を標榜する長周新聞の4月19日記事に有田氏第一声の書き起こしがある。
下関は、統一教会にとっての聖地だ。1941年4月1日、後に統一教会の教組となる青年(文鮮明)が、釜山から関釜連絡船に乗って下関に降り立った。だから、ここは聖地として今も多くの信者さんがいらっしゃる。
「下関は聖地と統一教会は言っている」と演説すればよいのに、二つに分けて発言した有田氏は不用意だった。
国生さんからの批判について、4月26日に、有田氏はAREA.dotで次のように説明した。
テレビで私の街頭演説を紹介してくれた中で、私の演説の一部を切り取って、下関は統一教会の聖地だと言うところだけが放送されたものだから、それに瞬間的に反応しちゃったのかもしれないですね。
その通り。演説の一部を切り取って放送したのはテレビ朝日である。テレ朝Newsサイトに4月16日に配信した記事が掲載されている。そこには、演説の後段は載っていない。
切り取りで訴訟を起こすのであれば、有田氏はテレビ朝日を訴えるのが筋だ。それをせずに、国生氏を押さえつけようとしているのは、どうしてだろう。
最後に、Facebookの「有田芳生事務所(ジャーナリスト)」に4月16日にアップされた澤藤大河弁護士による応援演説から引用しよう。
いま統一教会は、有田さんに対して2000万円の損害賠償請求をしています。これはテレビの番組の中で、有田さんがした発言に対して、名誉毀損だと言って、不当な裁判を起こしたのです。
このような裁判を、スラップ訴訟と言います。裁判の負担自体を武器として使って、有田さんを恫喝し黙らせ、あるいは、ほかの統一教会に対する批判社も黙らせようとする、大変汚い裁判の使い方です。これは有田さん一人に対する攻撃ではない。表現の自由に対する攻撃である。メディアに対する攻撃である。
国民の表現の自由をスラップ訴訟で攻撃する人物は政治家になるべきでない。また、ちょっと調べればすぐに尻尾が見つかる軽率な人物は言論人としても適任ではない。長周新聞、朝日新聞系列のAERAとテレビ朝日、統一教会と共に戦う弁護士と、後方から射撃されるというのも異常である。
なお、有田氏は切り取りがお嫌いなので、この記事全体に引用が多くなってしまったことをお詫びします。