会社員を辞めて良かったこと

kimberrywood/iStock

昨日の「ゴールデンウイークの憂鬱」というブログ記事はたくさんの方に読んでいただきました。ゴールデンウィークは、一年で一番高く一番混む時期です。この時期に旅行に行くのが嫌で会社員を辞めた、とメールマガジンに書いている人がいました。

私が会社を辞めて起業したのは別の理由ですが、人が遊んでいる時に働き、働いているときに遊ぶ。会社員を辞めて良かったと思うのは、みんなと一緒に休まなくて良いことです。

今週はゴールデンウィークで月曜日、火曜日を休めば1週間休日が続きます。どこも混んでいて、値段も高いので、今週は昼シャンしながら、自宅でのんびりと過ごす予定です。

会社を辞めて良かったと感じるのは、いつものランチタイムも同じです。平日の12時になると、オフィス外ではどこの店にも行列ができます。

会社にいるときは、メンバーと一緒にお店に並んでいましたが、今は時間をずらして空いている時に行くようにしています。

また、通勤ラッシュからの解放も会社を辞めるメリットです。オフィスに出かける必要がなくなり、午前中はアポイントメントをできるだけ入れないようにして、通勤ラッシュに巻き込まれないようにしています。

そして、スーツを着ることも無くなりました。もともと暑がりで、ネクタイをしたり、上着を着るのが苦手なので、Tシャツに短パンでいられるのは快適です。

自宅にあった20着以上のスーツは、もう10年以上ほとんど着ていません。

さらに、ミーティングの数が減ったのも、とても良いことです。

すべてのミーティングを否定するわけではありませんが、週明けから全員で集まって情報共有するようなやり方は、あまり生産的だとは思いません。

コロナ禍のリモートワークの拡大によって、会社員の働き方も一時的に変わりました。しかし多くの会社は、同じ時間に一緒に仕事をする従来のパターンに戻っていくと予想します。日本型の曖昧な仕事の進め方は、お互いに顔を合わせながらすり合わせていかないとうまくいかないからです。

1つだけ確かな事は、会社を辞めて「公私混合」で仕事をするような生活に慣れてしまうと、もう会社員には戻れないということです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年5月1日日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。